「学校観の転換」4月4日
大学生の意識に関する調査結果が掲載されていました。記事によると、『内閣府の「世界青年意識調査」では、「学校に通う意義」(複数回答)も設問に「友達との友情をはぐくむ」がトップ。66%がこう回答し、98年の60%から伸びた。韓国では「学歴や資格を得る」、米、英、仏は「一般的・基礎的知識を身につける」の回答が多く、対照的だ』ということです。
我が国の大学生は、大学生活に於いて、勉強や研究よりも仲間との人間関係を重視しているのです。これは、逆の言い方をすれば、勉強や研究を軽視しているということです。こうした傾向は、大学生になってから急に顕著になってきたとは考えられません。小学生のときから徐々に育まれてきたものなのです。
かつて、小学校の新入生を対象としたCMに「友達100人できるかな」というフレーズがあり、微笑ましくて人気のあるCMとして違和感なく受け入れられていました。つまり、子供だけでなく、保護者世代も、学校生活で大切なのは友達づくりという意識をもっていたのです。
実は、友達との関係を過大に重視することが、我が国で「いじめ問題」が、自殺等の大きな問題に発展する要因にもなっています。いかに勉強ができようが、教員から高評価を得ようが、友達関係が躓くだけで、学校生活全般が耐えきれないものになってしまうからです。
最近、橋下大阪市長が、小学校での留年制を打ち出したとき、反対論はほとんどすべて子供同士の人間関係に歪みが出る、という視点からのもので、学習成果の視点からの反対論はありませんでした。ここにも、学校で大切なのは勉強ではなく人間関係づくりであるという意識が反映されています。
今、大学生の学習時間の短さが問題となっています。文部科学省は様々な施策を考えていますが、根本の課題である「学校は勉強するところである」という意識の弱さを改善しない限り、大学だけを対象にした小手先に改善策ではどうにもなりません。
こうした意識を変えるショック療法としても、小学校の留年制は検討の価値がある施策だと思います。
大学生の意識に関する調査結果が掲載されていました。記事によると、『内閣府の「世界青年意識調査」では、「学校に通う意義」(複数回答)も設問に「友達との友情をはぐくむ」がトップ。66%がこう回答し、98年の60%から伸びた。韓国では「学歴や資格を得る」、米、英、仏は「一般的・基礎的知識を身につける」の回答が多く、対照的だ』ということです。
我が国の大学生は、大学生活に於いて、勉強や研究よりも仲間との人間関係を重視しているのです。これは、逆の言い方をすれば、勉強や研究を軽視しているということです。こうした傾向は、大学生になってから急に顕著になってきたとは考えられません。小学生のときから徐々に育まれてきたものなのです。
かつて、小学校の新入生を対象としたCMに「友達100人できるかな」というフレーズがあり、微笑ましくて人気のあるCMとして違和感なく受け入れられていました。つまり、子供だけでなく、保護者世代も、学校生活で大切なのは友達づくりという意識をもっていたのです。
実は、友達との関係を過大に重視することが、我が国で「いじめ問題」が、自殺等の大きな問題に発展する要因にもなっています。いかに勉強ができようが、教員から高評価を得ようが、友達関係が躓くだけで、学校生活全般が耐えきれないものになってしまうからです。
最近、橋下大阪市長が、小学校での留年制を打ち出したとき、反対論はほとんどすべて子供同士の人間関係に歪みが出る、という視点からのもので、学習成果の視点からの反対論はありませんでした。ここにも、学校で大切なのは勉強ではなく人間関係づくりであるという意識が反映されています。
今、大学生の学習時間の短さが問題となっています。文部科学省は様々な施策を考えていますが、根本の課題である「学校は勉強するところである」という意識の弱さを改善しない限り、大学だけを対象にした小手先に改善策ではどうにもなりません。
こうした意識を変えるショック療法としても、小学校の留年制は検討の価値がある施策だと思います。