「現場の意見」2月17日
新人医師の臨床研修制度を見直す動きについての特集記事を目にしました。医師の世界については全く分かりませんが、教員との類似性が気になりました。
記事では、「厚生労働省は効果の検証をしないまま、研修短縮ありきで見直しを始めた」「全国の病院の6割が加入する団体の反対意見は事務局作成のたたき台に反映されなかった」「研修が短くなれば若手医師が戻って来るという厚生労働省の思惑自体にも疑問の声が上がる」など、所管官庁である厚生労働省の独走ぶりと思惑の甘さが批判されています。
現場の考えを無視した医師養成。医師を教員に置き換えても成り立つ話です。教員や校長が望んでいる施策、例えば校務の軽減化や教員定数の見直し、家庭の教育力の強化などには見向きもせず、さほど効果があるとも思えない全国学力調査や体力調査などに予算が投入されています。
教員の授業力の向上が最大の課題であるという認識は現場と共通していますが、具体策は教職大学院の設置や10年次研修の導入であり、授業力は授業を通してしか向上しないという原則を無視しています。
違うところは、医師については、現場が不満の声をあげていることです。教育界も現場が声をあげていくことが必要です。特に、日教組による教育混乱の記憶が強い世代の反感に配慮するのであれば、職員団体ではなく、一般の教員で構成する研究団体や校長会が声をあげていくことが大切だと考えます。
新人医師の臨床研修制度を見直す動きについての特集記事を目にしました。医師の世界については全く分かりませんが、教員との類似性が気になりました。
記事では、「厚生労働省は効果の検証をしないまま、研修短縮ありきで見直しを始めた」「全国の病院の6割が加入する団体の反対意見は事務局作成のたたき台に反映されなかった」「研修が短くなれば若手医師が戻って来るという厚生労働省の思惑自体にも疑問の声が上がる」など、所管官庁である厚生労働省の独走ぶりと思惑の甘さが批判されています。
現場の考えを無視した医師養成。医師を教員に置き換えても成り立つ話です。教員や校長が望んでいる施策、例えば校務の軽減化や教員定数の見直し、家庭の教育力の強化などには見向きもせず、さほど効果があるとも思えない全国学力調査や体力調査などに予算が投入されています。
教員の授業力の向上が最大の課題であるという認識は現場と共通していますが、具体策は教職大学院の設置や10年次研修の導入であり、授業力は授業を通してしか向上しないという原則を無視しています。
違うところは、医師については、現場が不満の声をあげていることです。教育界も現場が声をあげていくことが必要です。特に、日教組による教育混乱の記憶が強い世代の反感に配慮するのであれば、職員団体ではなく、一般の教員で構成する研究団体や校長会が声をあげていくことが大切だと考えます。