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ヒマローグ

毎日の新聞記事からわが国の教育にまつわる思いを綴る。

小さいようで大きなこと

2016-10-04 07:27:24 | 我が国の教育行政と学校の抱える問題

「ここでも学校外が」9月27日
 『横断歩道に歩行者いても 止まらぬ車9割超』という見出しの記事が掲載されました。JAFが公表した全国調査の結果を報じる記事です。記事によると、『(横断歩道で)歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止したのは757台と全体の7.6%のみ』という結果だったそうです。
 つまり、道路交通法違反です。同じような調査で、信号が黄色になっても止まらずに強引に突っ切る車が増えているという結果も報じられています。つまり、運転者の良識が低下しているということです。
 小学校では、毎年、交通安全教室を行います。黄色は止まれ、はそこで最も初歩的なルールとして教え込まれます。また、信号のない横断歩道では、手を挙げてわたるという指導も行われます。しかし、どちらも記事にあるような現状では、役に立たないことになります。
 学校で教えることと社会の実際とが食い違っているということです。確かに学校は、建前だけ、きれいごとだけを教えるという側面があるのは事実です。私自身、このブログで学校や教員のそうした体質を批判してきました。しかし、この交通ルールのケースでは、悪いのは学校ではないと思います。
 今更言うまでもないことですが、教育は家庭・地域・学校が三位一体となってこそ効果が上がるものです。でもこの問題に象徴されるように、学校で指導したことを地域社会や家庭がぶち壊す、というケースがだんだんと増えてきているように思います。それは、学校での学びを無効化し、学校や教員の権威を低下させ、学校と家庭等との対立を深めるという悪影響をもたらします。この記事は、一見すると学校とは関係のない事件、小さな出来事のように思えますが。実は教育問題を考える大きな問題なのです。

 

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