YSCCのYSCCによるYSCCからの魂の叫び!!

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「理想」をありがとう

2012-02-15 06:57:23 | Weblog
ここ数日、訃報がテレビを賑わせています。

ホイットニー、久島海、そして本日は「おばちゃん」。

「男はつらいよ」で寅さんのおばちゃん役として活躍なさった
三崎千恵子さんが90歳で亡くなりました。

それを知ったのは、昨夜でしたが
その時感じたことと同じような感慨が
今朝の読売新聞に・・・・・

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「ポアロ」はアガサ・クリスティの推理小説に登場する架空の名探偵である。
最後の登場作品で他界したとき、ある米紙は1面に黒枠の死亡記事を掲載したという

◆〈有名なベルギー人の探偵エルキュール・ポアロ死す〉。
推理作家、夏樹静子さんの随筆集『往ったり来たり』(文芸春秋)に教わった。
編集者の遊び心ではあれ、それだけ多くの人々に愛された証拠でもあったろう

◆架空の人物というのではないが、
訃報に接した気持ちはいくらか似ているかも知れない。
“おばちゃん”が亡くなった。
映画『男はつらいよ』シリーズで親しまれた女優の三崎千恵子さんである。
90歳という

◆旅から帰った寅次郎のみならず、
映画館の観客にとっても
葛飾・柴又の家があれほど居心地が良かったのは、
気さくで涙もろい三崎さんの“おばちゃん”がいたからだろう。
気がつけば、寅も、“おいちゃん”も、御前さまも、タコ社長も、
いつのまにか皆いなくなってしまった

◆物語の設定とは知りつつも、
「身寄りのないさくらが不憫ふびんだな…」と、ふと思う。
シリーズが終了してもう17年になるのに、不思議な映画である。

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放蕩な主人公を中心に、
身内がそれを戒め時には笑い、悲しみ、怒り、心配し
となりの印刷工場の社長や御前様を巻き込んで、それぞれの苦しくも
当たり前の日常を描いた作品に、現実を投影させた人も
多かったんじゃないかと思います。

ご近所さんとの関係や一家団欒といった
現代社会の中で、失われつつある姿の中に理想を
求めているから、擬似的な世界の中の心配事が
心に浮かぶのかもしれませんね。

車いすに乗ったままで演技をし
最後まで女優であったとの報道もあり、
そうした魂が人を引き付ける長い作品にしたんだと思います。

ご冥福をお祈りします。

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