創価学会・公明党が日本を亡ぼす

  政教一体で憲法(20条・89条)違反だ!-打首獄門・所払い(=解散)せよ!

しんぶん赤旗の戦い④-11

2016-04-23 09:44:37 | Weblog

(政教一体)公明党・創価学会 闇からの支配を問う④ しんぶん赤旗・特別取材班
               新日本出版社  800-  2000/6
       ----(97P)----(以下、本文)-----

◆文案まで学会側と“調整”
 池田大作氏(創価学会名誉会長)に首長が感謝状を贈った自治体数が、ずば抜けて多いのは石川県。公明党の強力なバックアップで就任した森喜朗首相の出身県です。四月(二〇〇〇年)末現在、県を含めて三十自治体(第二位は沖繩県と埼玉県で十一自治体)と、県内の自治体数(四十二)の七割を超えています。
 同県下の自治体首長が出した感謝状には、ある特徴があります。
 たとえば、同県珠洲市の感謝状。文章は三つの部分で構成されています。
 まず冒頃部分。「あなたは永年にわたり人間主義による世界の平和を目指し……人々の幸福と融和に貢献してこられました」
 ついで「珠洲市においても」と同市での“実績”を簡単に書き、最後に「よってあなたの師であります戸田城聖先生生誕百周年を記念しここに深く感謝の意を表します」と結んでいます
 同県美川町の感謝状。冒頭部分は「貴殿は永年にわたり人間主義による……」、ついで「美川町においても」、最後に「よって貴殿の師である……」。
「あなた」と「貴殿」、そして中間部分の“実績”が違うだけです。近隣の自治体の感謝状も、部分的な表現が違うだけ。
 ある町の担当者が明かします。
「創価学会関係者の申し入れで、町長の指示が出た。通常の手続きと違い、文面も相手側が作ってきた。これまでこんな例はなかった」
 別の市の担当者は「近降の自治体間で、どう対応するかという問い合わせをした」と語ります。
  「公明党OB議員と民音、創価学会役員から申し入れがあり、文案も相手側と調整した」という、埼玉県のある市には、資科として、「感謝状」を贈呈した自治体名を示す「実績表」まで提出されていました。
「“民音の事業”として全国的にやっているから協力してくれといわれた」と同市の担当者はいいます。
 今年(二〇〇〇年)三月に開かれた池田氏の「写真展」を後援した同県蕨市には、写真展実行委員会(つまり創価学会)が文書で感謝状を請求しています。
 --こうしてみると、池田氏への感謝状は創価学会・公明党の「作・演出」という図式です。同時に、ちょっと変わった例もあります。玉県大宮市。秘書室長が語ります。
「どこからも頼まれていない。新聞で(自治体が惑謝状を増っているという)情報を知り、私が起案しましたよ。その新聞? 『聖教新聞』ですよ。感謝状は贈ろうと思えば(手続きは)一日あれば十分だ」

  ◆“池田氏あてにしてくれ”
 民音(民主音楽協会)は「音楽の教育および普及ならびに音楽家の育成を図り、もって情操豊かな民衆文化を興隆させる……」としている財団法人で、文化庁に届けた代表理事は富岡正史氏。一九六五年設立の創価学会の外郭団体で、全国各地の演奏会でも、地域の学会員が熱心に入場券を普及しています。
  その演奏会などで地域文化に貢献した、というのが各自治体首長が感謝状を贈る理由です。
 しかし、かなり変です。民音の演奏会が地域文化に貢献したとして、なぜ感謝状の贈り先が「創立者」池田大作氏なのか。民音の法人登記簿の役員欄にも、文化庁に届けた文書にも、三十五年前の設立発起人(八人)にも、池田氏の名前はありません。
 いったいなぜ「民主音楽協会殿」でも「民音代表理事富岡正史殿」でも池田氏個人あてでなく、「民主音楽協会殿」として感謝状を出した自治体が、見つかりました。岡山市です。同市の担当課長はいいます。
「民音の方から三十五周年になるから感謝状をもらえないかという打診かあり、検討した。あくまで民音という組織が相手だから、そうした」
 逆に、池田氏個人あてにした岡山県の担当者は「民音の方から『池田あてにしてくれ』といわれた。どうせ出すのだから喜ばれる方がよいと思った」といいます。
 他の自治体も「民音や公明党議員にそういわれたから」という経過は、ほぼ同じ。「創立者あてにはしたけれど、気持ちとしては協会あてに贈ったもの」(埼玉県川口市など)と説明します。
「こういうものは普通、団体に送るものと承知はしている。だから個人あてにはしたけれど、文面では『あなたは』でなく『基協会は』にした」と苦しい弁明をする担当者もい結局、「池田氏先にありき」--
「感謝状は個人にも団体にも贈るが、創立者あてという前例は,たしかに私も知らない。なぜかといわれても……」とは、ある県庁所在都市の担当部長。
 石川県のある自治体の担当者は、こう語りました。
「創立者個人あてというのは、たしかにおかしいと思いましたよ。でも、どうしてかといわれても、詳しい経過は知らないし、ムニャムニャというしかない」

◆池田氏の称賛に公費とは
  民音(民主音楽協会)の「文化活動」を理由に「創立者」池田大作氏への「感謝」を求めるのも変ですが、「SGI会長」池田大作氏に行政の長が感謝状を贈るのは、もっと変です。
 SGI (創価学会インタナショナル)は一九七五年一月に設立。宗教法人や財団法人ではなく、「仏法を基調に、全人類の平和・文化・教育に貢献する」「日蓮大聖人の仏法の理解を広げ、各人の幸福の達成に寄与」(SGI憲章)などとする任意団体です。
 池田氏は設立と同時に会長に就任。当初は創価学会会長とSGI会長を兼務していましたが、宗門(日蓮正宗)との抗争のなかで、創価学会の会長の地位は退かざるをえなくなります。と同時に、SGIの比重が急速に強化されました。
 創価学会が海外で名乗っていた「日蓮正宗・オブ・アメリカ」などの呼び名もSGIに一本化。国内で得る潤沢な資金をもとに、活発な宣伝・布教活動を展開しています。
 宗教学者の七里和乗氏は「現在では、SGIは内外の創価学会の活動を実質的に統括する立場にあり、創価学会という宗教団体の国際的な呼び名といってよい。もちろん海外でSGIは、宗教団体と認識されている」と指摘します。
 たとえばフランス国民議会(日本の衆議院に当たる)は「フランスにおけるセクト(カルト)教団」という報告書(一九九五年)で「危険なセクト」「セクト的分派」のなかにSGIを入れています。
「SGI会長は、宗教指導者としての池田氏にとって唯一の現役の肩書。その池田SGI会長をたたえるということは、行政の長が、創価学会という特定宗教団体とその最高指導者を称賛することと同じ意味を持つ」--と七里氏。
「私は創価学会や池田さんをたたえる気は毛頭ない。市民を代表して感謝してもらう気持ちもない。感謝状は、そんな市民一入ひとりの感情や良心の自由を踏みにじるようなもの」--取材班には、そんな投書も寄せられています。
 自治体は、印刷代や東京での贈呈式に出るための交通費などの公費を支出し、「創価学会総県幹部会」など宗教行事の会場で感謝状を贈呈した首長も少なくありません。憲法第八九条は「宗教上の組織若しくは団体の使用、便益」のための公金の支出を禁じていま「SGI会長」に感謝状を贈った自治体の担当者が、逆に記者に聞きました。
「……ところで、SGIとは、本当はどんな団体なんですか?」

◆議会も知らない感謝状
「感謝状」は、「表彰」や「顕彰」とは違います。
 表彰や顕彰は、条例や規則でかなり細かな手続きが定められていますが、感謝状は「とくに規定はない」という自治体が多い。
「感謝状は(市長の)選挙のときに役に立つ」という自治体関係者もいます。だからでしょうか。「感謝状はどんどん出せと(市長に)いわれている」と話す課長もいました。
 手続きが簡単だから、同じ自治体でも当事者以外は知らないことも多い。「民音創立者」の池田氏に感謝状を出した千葉県のある市で、日本共産党議員が事情を問いあわせると、市の収入役が「エー、そんなものを出していたのか」と驚きの声をあげました。
 議会関係者もほとんどが知りません。北陸のある市で、「初めて知つた。驚きだ」と語ったのは元議長の保守系議員。
「地域のために具体的な貢献をしたのなら、民音であろうがなかろうが、感謝状を出しても納得できる。しかしなぜ創立者に贈るのか。池田氏のような立場の人の場合、議会の各派代表者会議にはかってしかるべきではないか」といいます。
「SGI会長」の池田氏に感謝状を出したある市の保守系古参議員は、「公明党の要求をむげに断ると次の選挙に影響するという思惑もあるだろうが、こんなに全国的規模でやられるのは、どう考えても異常だ」と語ります。
  「創価学会や池田氏は、どうしてこんなに“名誉”や“感謝”に執着するのか」と同議員。
「聖教新聞にも、池田氏が海外の大学から名誉博士号を贈られた、などの記事がはんらんしている。どんな手順で贈られたのかは知らないが……」
 試みに今年(二〇〇〇年)一月の「聖教新聞」の一面トップ記事をみると、海外の大学や都市が池田氏に名誉称号を贈り、たたえたという記事が十一回。全体(二十九日分)の四割近くを占め、池田氏の名前の出ないトップ記事は六回だけ。
 その一方、中の面では“池田門下生”だった竹入義勝公明党元委員長が「勲一等」の叙勲を受けた(九六年度)ことにかみつき、「恥さらし」「国家・公共に害を及ぼしたとみられる人間ほどい位の勲章をもらっている」(二〇〇〇年一月十七日付)などと書いていますが......
「それにしても」と前出の元議長はいいます。「創価学会や公明党のねらいは何なのか。伝えられるような“名誉欲”、それたけなのか」と。
       ---------(107P)-------つづく--

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