◆そこまで“脱税・ピンハネ”いいんかい…!! (再)
*脱税・ピンハネの総合商社(寄付・会館・出版・墓園・民音・学校・宣伝・Etc)の池田創価(=公明党)
*躁・鬱病の似非診断、ユスリ・タカリ・恫喝、役所連携の生活保護利権は、池田創価(=公明党)
*脱税・ピンハネの貧困ビジネス(露天商・薬の転売・Etc)利権も…共産党より池田創価(=公明党)
*池田創価(=公明党)のアメとムチで総体革命、司法・行政・警察・マスコミ・芸能・評論家・Etc
*脱税・ピンハネの池田創価と在日・韓国を、見ざる・聞ざる・言わざる・想わざる…は亡国の道…!!
*自民党・二百余名の国会議員を、池田創価が応援。国税は脱税・ピンハネ黙認で、?十年…!!
*池田創価の脱税・ピンハネ課税とマイナンバー課税すれば…消費税なしで財政再建できる…!!
〇乱脈経理…創価学会VS国税庁の暗闘ドキュメント<矢野絢也・講談社…1,800\>より
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第三章 国税幹部たちとの攻防
◆特金問題
一九九〇年九月六日、私はレストランの個室で約二時間半、国税庁の山口直税部長、吉川資料調査課長ら三人と話し合った。特金の経理操作や池田氏の激励費など、学会本部会計にいろいろと不明朗な金の動きがあることをつかんだためか、この日の国税庁側はかなり強い態度だった。
「本来なら役員の自宅・職場もいっせいに(調査を)やる。他の宗教法人はほとんど調査が終わった。学会は、あれこれ注文があるからかえって遅くなり、かつ疑惑を深める。ここで終わることはできない。学会だけを特別扱いすると、後で問題が起こる。こちらも現場が爆発寸前だ。本部会計抜きの調査はできない。後でバレたら重大なことになる。こちらもそちらも」
そして国税側は我々に学会本部会計の収支計算書、貸借対照表、財産目録の「三点セット」を提出するよう強く要求。それが出ないと調査はいつまでたっても終わらず「エンドレスになってしまう」と釘を刺した。
一方、八尋氏は特金問題について説明した。
「特金を一二〇億円やり、赤字が出て本部会計に移管した。八億ほどの赤だ。いま現在売っている。その時収益会計で損を出せばよかったのを体裁を重んじて本部へ移した。関係者は交替した。(現場の調査官は)その人物を出せと言ってきた。いわゆるニギリはない。証券会社に乗せられた」
ニギリとは、証券会社に投資を一任する、いわゆる一任勘定のことで、法律で禁止されている。実は、この問題は翌年八月にマスコミに大きく報じられ、学会が証券会社から損失補填を受けていたことも世間にわかってしまうのだが、私には経理の詳しい事情は理解できなかった。ただ八尋氏の必死の形相を見て「この事件は底が深い」と直感した。
八尋氏は特金に投資した金額を一二〇億円、赤字を八億円と説明したが、これは後日の新聞報道の内容とかなり違っていた。
新聞報道にょると、国際証券側は、学会の特金資金は七○億円で一九八九年に一七億円の損失を出した、と説明。八尋氏の話より投資額で五〇億円少なく、赤字は九億円多い。なぜ数字が違ったのか理由ははっきりしないが、会合で八尋氏が「一二〇億円を出資し八億円の赤字を出した」と発言したのは事実だ。八尋氏が「いま現在売つている」と言つていることから、八尋氏が話した時点では、まだ特金を処分中で数字が確定していなかったことも考えられる。
また、この日のやり取りには出なかったが、後日判明したところでは、国際証券側は同社保有のワラント債といぅ債券を売却して、学会側の四億五七○○万円の損失を穴埋めしており、国税庁はこれを学会への「損失補填」と認定して国際証券に課税している。学会が「損失補填」を受けたことは世間から激しい反発を買い、後に学会側は「証券の担当者が了解を得ずに勝手に運用した結果、被害を蒙ったため正当な損害賠償を受けた。損失補填とは異なる」と強く否定することになる。
国税幹部との会合の時点に話を戻すと、特金について国税側は「本部(会計)を見せてもらわないと。またその経過・決済などを見る必要がある」と主張、さらに「激励費については本部会計からも出している」として、池田氏が激励費としてばら撒いた金は学会本部の公益事業会計から出ているだろうと畳み掛けてきた。本部の公益事業会計を見なければ何もわからないというメッセージだった。
国税側が池田氏がらみの生命線にふれてきたため、私は「これはまずい」と判断。とっさに机を叩いて「理屈どおりなら頭を下げて頼まない」とドスを利かせた。政治家一流のパフォーマンスだったが、これには国税側も、ややたじろいだようだ。それに乗じて八尋氏は「何とか本部会計を来年に延ばして。本部のうち、これとこれを今年、あれは来年、と具体的にブツを示してもらえるなら」と要求したが、さすがに吉川氏は難色を示し爆発寸前だった。山口氏がとりなし「長官に相談する」と即答を避けるとともに、機先を制するように反撃した。
「他の政治家、たとえば竹下さんや、小沢さんなどに頼んでもムリだ。他の宗教団体もいろいろあった」
山口氏は、私が竹下元首相と懇意なのをよく承知しており、私が自民党の実力者に相談して国税庁に圧力をかけるのではないかと考えたのだろう。他の宗教団体の中には政治家を通じて国税庁に圧力をかけてきたところもあったというが、私自身も同じことをやっており、他の宗教団体のことをとやかく言う資格はなかった。
私は、もう一つの論点である税務調査の期限について「六月、七月、八月、三ヵ月は長すぎる」とクレームをつけたが、吉川氏は(実際の調査は)八月三日からの一ヵ月、まだ長くない。それまではお邪魔をしていただけ」と、すました顔で答えた。六月、七月は私や学会惻の妨害で、調査らしいことは何もできず、調査は八月に始まったばかりというわけだ。
さらに吉川氏は「宗教法人をいくつか調査している。もうだいたい終わりつつある。無用な注文がつかないから早い」と、何かにつけて難しい注文をやたらにつける我々に軽いジャブを繰り出したうえで、一歩も引かない断固とした口調で言い切った。
「このままでは学会のケースはエンドレスになる。やるところまで、とことんやる。特に狙いは個人(池田名誉会長)と会の閨係だ。これは公・収の区別を超えて、個と会、私と公の関係だ」
池田名誉会長という個人の金と、「公・収」つまり学会の公益事業会計と収益事業会計の金の関係をとことん調べるというのだ。言葉どおりなら創価学会に対する宣戦布告に他ならない。学会の妨害で調査がはかどらないことに現場の調査官の苛立ちはピークに達していた。その苛立ちは課長として現場を指揮している吉川氏も共有するものだ。抑えに抑えてきた現場の鬱憤が吉川氏の口をついて噴出した感じだった。
お互いが言いたいことを主張して、この日の会合は終わった。
その二日後、八尋氏から料調の動きについて電話連絡があった。
「担当官は、細かいことを聞いている。昨日も、旅費仮払いのない出張をした職員三~四人に、この時期にこんなゆとりがあるのはおかしいから、通帳を出せと言つてきた。かなり嫌がらせが強い。秋谷と明日、出口論、戦略論を打ち合わせる。学会本部も池田先生個人と会との関係で突っ込まれると弱い。絵画などもハッキリしないのが多い。そんなわけで、財産目録だけは絶対に出せない。突き合わされると所在不明のものが出てきて矛盾だらけになる。時間をかけて整備するしかない。会員が持ってきた品物をパーゲンして職員に売った。それも収益だと国税は言う。吉川課長が強硬路線を現場に指示していると見る。九月末が山。角谷長官が方針を決めないうちに先にインプットしておいてほしい」
最後のインプットのくだりは「池田氏がらみに手をつけず、早く操作を終われ」と私から角谷国税庁長官に注文をつけてくれということだ。
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