今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

ビタミンの日

2004-12-13 | 記念日
今日(12月13日)は「ビタミンの日」
「ビタミンの日」制定委員会が2000(平成12)年9月に制定。
1910(明治43)年、鈴木梅太郎博士が、米糠から抽出した脚気を予防する成分に「オリザニン」と命名したことを東京化学会で発表した。オリザニンは後に、この1年後に発見されたビタミンB1と同じ物質であることが判明した。
博士が当時の学会(東京化学会例会、1910年=明治43年)に発表した12月13日を「ビタミンの日」に制定したもの。
現代の食生活で、バランスのとれた食事ができていると自信をもって言える人は少ないであろう。
私は、仕事でアメリカ西部の流通業を視察しことがあるが、アメリカの食品スーパーなどでは、ものすごい量のビタミン剤などのサプリメント(栄養補助食品)が他の食料品と同じ売り場に陳列され販売されている。
ガイドの人に聞いたところ、一つは、肉を中心とした食事が栄養バランスを損ないやすいこと。第二には、日本では国民健康保険があり、医療費の個人負担は非常に少なくてすむが、アメリカでは、日本のような国民健康保険のようなものはなく、保険は個人で加入することになる。そのため、保険料も医療費も高く、病気にならないよう自分で健康を管理して予防する必要があるからなのだそうだ。
今、テレビなどでも、「サプリメント」と言う言葉はクイズ番組その他、流行語のようによく使われているし、それだけ、国民の意識も高いのだろう。ネットを覗いても、「サプリメント」の販売や話題は凄く多い。
アメリカでの「サプリメント」の普及は、アメリカ人の合理主義思想によるところも多いであろう。忙しくて食生活の貧しい人は、不足しがちなビタミンやミネラルを手軽かつ効率的に摂取できる錠剤やカプセルなどの製品からとるのも一つの手ではある。
現役の頃、ある外部団体の会議の後の懇親パーティーで、ある大手製薬会社の役員の方と、日本では何故、スーパーなどで、ビタミン剤などを販売できないのか?薬品でもないのに、栄養補助剤としてのビタミンなら、薬事法の制約もなく自由に売れるのではないかなどといったようなことを話合ったことがあるが、その方は、ビタミンにもいろいろと摂り過ぎると害になるものがあるし、日本では薬事法でビタミンの効能などを表記することを規制しているなどといっていた。
国民の健康を守ることは大切なことだが、なんか、日本では、何でもかんでも規制をして、業界の既得権益を守ろうとしているように、思えて、仕方がない。実際に、日本では、何か新しい発想で事業などをしようとすれば、必ずと言っていいほど規制が障害となってあらわれてくる。
今、日本の財政は、破産寸前となっている。今後日本の産業の活性化をするためには、規制の緩和が最も重要であるが、そのためには、国民自身が、何でもかんでもお上に頼る体質を改善する必要があるだろう。
健康面においても、少しは、アメリカ的合理主義も取り入れ、調子が悪ければ医者に行って薬を貰う的な発想から、自分の健康は自分で守るつもりぐらいで、上手に「サプリメント」を摂ることを考えるのも悪くはないであろう。但し、あくまでも、基本は、日常の食事と運動にあることを忘れてはならない。
(画像は、「ビタミンの日」制定委員会のシンボルマーク)
参考:
13日を『ビタミンの日』に制定 鈴木梅太郎博士を顕彰: 『ビタミンの日』制定委員会
http://www.vic-japan.gr.jp/vitamin_day/press.html
栄養補助食品 サプリメント 情報サイト
http://www5f.biglobe.ne.jp/~s-tsunko/
ビタミン健康法
http://cookie.main.jp/index.html