ハイカーホリックの介護日記~機能訓練指導員の一日~
体の衰えは筋肉の衰えです。筋肉を復活させる事に全力を尽くします。
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無明橋は以前にも記事にしたことがあります。以前の記事はこちらからどうぞ。
今回、津波戸山に登り、僕が知る限りでは国東半島の怖い無明橋はすべて渡ってしまったので、おさらいの意味もこめてあらためて記事にすることにしました。
そもそも「無明(むみょう)」とは修行中のものが煩悩にとらわれた状態のことを指すようで、そのような者がこの橋を渡ると崩れ落ちてしまうと言われています。
無明橋は何も怖い橋の事を指すわけではなく、お寺の参道にはよく見られます。お寺に入るときには煩悩を断ち切るようにという意味があるのかもしれません。
ただ僕は宗教的な興味というよりも、登山の対象として興味があるので、どうしても怖いところばかりに目がいってしまうのです。煩悩は断ち切れそうもありません。

★国東半島「無明橋」マップ


国東半島の無明橋を地図にして見ました。今回は全ての山行に同行してくださった、怖いところ大好きなMさんにモデルになっていただきました。

①「中山仙境」の無明橋


地図には「中山仙境」という地名は載っていません。どうも通称のようです。地名としては夷(えびす)とか夷耶馬と記載されています。行くときには「霊仙寺」とか「六所神社」を目指すとよいと思います。
ここの無明橋は唯一巻き道が付けられている無明橋です。写真の向かって左側に道があります。ですから下の写真のような撮影が可能なのです。但し右側は何もありませんから落ちたら一巻の終わりです。



細くて長いので結構怖いのですが、もっと怖いのはこの橋は一本の石で作られているのではなく、2本の石を両側から押し付けるようにしてつなぎ合わせているというところです。下から見上げるとつなぎ目がはっきりとわかり、そこには何かで接着したような形跡はありませんでした。

②「天念寺裏」の無明橋


何といっても極めつけはここの無明橋でしょう。ここのものは下からでも簡単に確認できます。場所は「天念寺」「川中不動」「鬼会の里」を目標に行けばいいと思います。「鬼会の里」の建物の横から写真のような風景を見ることができます。



ここの無明橋が一番幅が広いのですが、一番高度感があります。また橋がアーチ状になっているので、慌てるとつんのめりそうになります。
それにしてもこの橋も何個かの石を組んで作ってあるのですが、この場所までこの石を運ぶのも大変だったでしょうし、この場所で組んで作るのも大変だったはずです。昔の人はすごかったのですね。

③「津波戸山」の無明橋


「津波戸山」へは宇佐から国道10号線を別府方面に走っていると左手に登山口の看板が出ています。
ここの無明橋が一番小さくてチープな印象でしたが、チープなだけに怖いというのもありました。



こうやって見ると小ささがお解かりになると思いますが、これでも両側は何にもありませんから注意が必要です。

ご紹介した橋自体も危険を伴いますが、それ以上に橋に至るまでの道の方が鎖場などが多数あり危険を伴います。鎖場や岩場は登りよりも下りの方が怖いものです。進退窮まらないように高所恐怖症の方は行かないほうがいいですし、できれば登山の経験者と同行するのがベストだと思います。

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