よし坊のあっちこっち

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アナタはヘリコプター型か、人工衛星型か

2011年08月03日 | アメリカ通信
朝のニュースをつけたら、いきなり、「 Are you a helicopter parent, or a satellite parent?」とアンケートを取る場面が出てきた。

何の話題かと思いきや、育児の話である。親としての育児の目的は、子供に「勇気、自尊心、強調心、責任感」を育ませ、生活と生存の術を身につけさせることだ、と説く。その為に親は子供とどう接するか。Helicopter型で行くのか、Satellite型で行くのか。

名前の付け方に感心する。ヘリコプター型とはよく言ったもので、成る程と思う。子供の頭上を爆音を鳴らしながら、おせっかい丸出しで子供に干渉する。この亜流がLawnmower(芝刈り)型で、いつも子供のために芝を刈ってきれいにしてあげる。Curling型というのもある。オリンピック競技にもある、円盤状の物を箒で掃きながら前方に移動させるやつだ。子供が危険でないように、年柄年中、子供の周りに纏わりつき、危険そうなもの、変なものを取り払ってあげるタイプである。要するに過保護である。

このタイプでは、上に掲げた育児の目的は達成出来ないのだが、今のアメリカでは、このタイプが断然増えているそうな。子供の就職には、事細かに口を挟み、場合によっては給料の交渉にまで親が乗り出すという話がある。日本とアメリカ、就職事情は正反対と言ってもいいくらい違うから、日本では起こりにくい話だが。

逆に日本の大学入学に親が付き添う風景は、ヘリコプター型と言えよう。アメリカも大学の入学式や卒業式に親が参加するのは多いが、日本のそれとは雰囲気が全く違う。特に卒業式は、ファミリーや知人が挙って祝福する慣習が伝統として築かれている感じで、ヘリコプター型云々とは異なるようだ。

これらのいずれも過保護型に対し、人工衛星型というのがあって、不干渉型の育児タイプを意味する。不干渉と言っても見向きもしないのではない。遠くから子供を、注意して見ているが、いちいち手取り足取りで接しない。但し、本当に助け(Rescue)が必要になれば、そこで手を差し伸べる、と言うもの。

いずれにしても、育児のタイプは、ヘリコプター型と人工衛星型を両極として、その間のどこかに皆当てはまるらしい。だから重要なポイントは、そのバランスの取り方にあると言う。子育て、簡単と言えば簡単、難しいといえば確かに難しい。



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