ヒノマル(株)は、大きな功績を残して退任したコイズミ社長の後を受け、全社の期待を担って社長の座を射止めたアベ新社長の滑り出しは順調のように見えた。何しろ毛並みの良さと端正な容姿で好感度は抜群。問題はオヤジも副社長まで勤めたその息子、謂わば二世社員でぼんぼん育ち。大事に育てられ、何せ修羅場をくぐっていない事だ。
就任早々、役員の不祥事が出だした。こともあろうに、人勤担当役員が男女差別発言をしてしまった。本人は謝り、それでケリがついたとでも思ったのか、社長として目に見えるケジメをつけず、不問に付してしまった。
次に火を噴いたのが、農産物部門長の新任役員である。この部門長は、今まで何かと黒子に徹してイロイロやってもらっていたので、今回役員に引き上げたのだが。組合から、会社の経費を不正使用しているとの指摘があるも、本人説明では、ルールに則って処理しているとの答えだったので、社長自ら、社員に対し、この件は問題なしと説明、事が大きくなる前に事態収拾をしたつもりでいた。
組合は、実は動かぬ証拠を掴んでおり、出来れば本人が辞職する形で穏便に済ますつもりでいたが、本人が一向にその気が無いとみて、本人に対し、定例の社長・組合長懇談会でその証拠を出すと通告したところ、翌日本人が自殺。
驚いたアベ社長、なすすべも無く、真相うやむやのまま、急ぎ後任を選んだのだが、これが又拙かった。後任の親父も元は会社の役員で、評判は良かった。それに反し、この息子は出来が悪い。カネにルーズで、前任者と同類。途端に社内からブーイングの声があがるが、選んだ手前、クビにも出来ず、アベ社長、又また「本人は不正はしていないと言っている」で済ましてしまった。
トドメは、企業年金の不手際である。キチンと管理されているはずの企業年金が、長年、相当杜撰な管理状態だったらしく、今までの支払いが無茶苦茶であることが判明、一挙に社内全体がパニック状態に陥った。アベ社長、最初は軽微なミスだから大したことは無かろうと高をくくっていたが、担当役員からの報告で、企業経営を揺るがしかねない大問題と聞いて、大慌て。しかも、一ヵ月後の株主総会を控えて、最悪のタイミングとなったのである。
さて、株主総会当日。開会と同時に大荒れとなった。はなから、社長辞めろ、の大コール。が、兎も角総会を怒号のうちに乗り切ったアベ社長、よれよれでご帰宅。
その夜のアベ社長:折角掴んだ社長の座。そう簡単には手放せない。ここは、役員総入れ替えで行くしかない。オレは社長だ!!
就任早々、役員の不祥事が出だした。こともあろうに、人勤担当役員が男女差別発言をしてしまった。本人は謝り、それでケリがついたとでも思ったのか、社長として目に見えるケジメをつけず、不問に付してしまった。
次に火を噴いたのが、農産物部門長の新任役員である。この部門長は、今まで何かと黒子に徹してイロイロやってもらっていたので、今回役員に引き上げたのだが。組合から、会社の経費を不正使用しているとの指摘があるも、本人説明では、ルールに則って処理しているとの答えだったので、社長自ら、社員に対し、この件は問題なしと説明、事が大きくなる前に事態収拾をしたつもりでいた。
組合は、実は動かぬ証拠を掴んでおり、出来れば本人が辞職する形で穏便に済ますつもりでいたが、本人が一向にその気が無いとみて、本人に対し、定例の社長・組合長懇談会でその証拠を出すと通告したところ、翌日本人が自殺。
驚いたアベ社長、なすすべも無く、真相うやむやのまま、急ぎ後任を選んだのだが、これが又拙かった。後任の親父も元は会社の役員で、評判は良かった。それに反し、この息子は出来が悪い。カネにルーズで、前任者と同類。途端に社内からブーイングの声があがるが、選んだ手前、クビにも出来ず、アベ社長、又また「本人は不正はしていないと言っている」で済ましてしまった。
トドメは、企業年金の不手際である。キチンと管理されているはずの企業年金が、長年、相当杜撰な管理状態だったらしく、今までの支払いが無茶苦茶であることが判明、一挙に社内全体がパニック状態に陥った。アベ社長、最初は軽微なミスだから大したことは無かろうと高をくくっていたが、担当役員からの報告で、企業経営を揺るがしかねない大問題と聞いて、大慌て。しかも、一ヵ月後の株主総会を控えて、最悪のタイミングとなったのである。
さて、株主総会当日。開会と同時に大荒れとなった。はなから、社長辞めろ、の大コール。が、兎も角総会を怒号のうちに乗り切ったアベ社長、よれよれでご帰宅。
その夜のアベ社長:折角掴んだ社長の座。そう簡単には手放せない。ここは、役員総入れ替えで行くしかない。オレは社長だ!!