よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

映画三昧ー山崎豊子

2009年10月24日 | 映画
テレビドラマ「不毛地帯」が始まった。なかなか見ごたえがある滑り出しだ。

山崎豊子の小説は、文句無く面白い。その映像化も期待に違わぬ力作が多く、大いに楽しめる作品群だ。

「白い巨塔」。田宮二郎の熱演だ。当時、田宮はあせっていた。大映の看板になかなかなれず、代表作にも恵まれず状態。そこにこの大役が来た。貫禄を表現する為に腹に胴巻きしての熱演は功を奏し、代表作になった。

「華麗なる一族」。万表家当主の佐分利信、息子の仲代。「鉄」を中心とした高度成長期を時代背景に、実際の山陽特殊鋼倒産の現実もあり、豪華配役相まって、なかなかの大作。

「大地の子」。映画ではないがテレビドラマで泣くに泣けた。その前に本を読んでの涙、涙。ドラマを観ていると、本の筋書きが頭に浮かび、場面が出てくる前からもう涙。これにも、親父役で仲代が出ていた。

「沈まぬ太陽」。この本も話題作だ。渦中のナショナルフラッグの話だが、巨大会社に敢然と立ち向かう、伝説とも言える男の話は、壮絶で、よし坊、とてもじゃないが、あのタフネスは持ち合わせていない。今年最大の楽しみの映画だろう。


小沢の辛抱、深望、深謀

2009年10月12日 | いろいろ
その好き嫌いは別として、小沢は並みの政治家ではない。政治は選挙に勝つ事と言い切るのは、政権を取らなければ何も出来ないことを熟知している。そして、あまり世間受けしない話だが、彼は、新たな政治システムとして、英国型を目指そうとしている。新しい政治システムを自民党政権下で、論じられた事があるのか無いのか分からぬが、今までそんな話は伝わってきた事が無い。その点、小沢は、開かれた政治を究極的に目指しているように見えて、新鮮である。

自民党を割って出た後、ほんの一時期の連立政権参加を除き、野党暮らしを通じて、事を成すには選挙で勝たなきゃ何も出来ないことを見にしみて分かっていたからこそ、「政治は選挙に勝つ事」が全ての第一歩と言い切り、日本新党に端を発した細川政権のような、一瞬の風とは違う、大きなうねりを辛抱強く待っていたような気がする。当時自民党を割って出たという事は、安定的自民党の理想の無さ、言ってみればレベルの低さに早々と見切りをつけようとしたとも取れる。国家論を堂々と論ずる事の出来る政治家があまり見当たらなかったというべきか。

表と裏が魑魅魍魎の世界で交差する政治の世界で、思いを遂げようとすれば、教科書どおりにはいくまい。深慮遠謀が伴う。キレイごとで済まぬ世界だから、時にはきな臭いニオイもしないではないが、法に照らして引っ掛らないのなら、あまりギャーギャー言ってもつまらない。

それにしても、民主党政権になり、矢継ぎ早に打ち出される政策や方針をみると、小気味が良い。もちろん実現するかどうかは、これからの進め方にかかっているので、評価点をつけるわけにはいかないが、長期自民党政権の中で、何故このような当たり前のことが打ち出されなかったのかと考えると、いかに、自民党が国家を考えるというよりは、日々に捲かれた理想無き国家運営をして来たとしか言いようが無い。それは、ボンクラ社長と、老害はなはだしい会長が会社をかき回し、それを取り巻く取締役連中が、自分の安全をどう確保するのかアクセクしているのと、あまり変わりは無い。

戦後の膿を出すのには、政権4年では到底難しいのは承知だ。この政権に託された事は、とりもなおさず、国家の新しいシステム構築の基礎作りだろう。辛抱してきた小沢の、いささかの(いや、大いに、かも知れぬが)深謀を巡らせての、長年しまっていた深望の実現を見てみたいものだ。


映画音楽

2009年10月09日 | アメリカ通信
先日、ワイフと遠出をした。行く先はサウス・カロライナだ。道中いつもは、手持ちの演歌フォークの類だが、たまたま合わせたラジオから、なんとも心地よいサウンドが聞こえてきた。サウスカロライナのFM局からの、映画音楽特集である。映画音楽専門なのか、それも、映画音楽含めたイージー・リッスニング専門かもしれぬ。聞いているうちに、当時の日本の、ポール・モーリァとか、レイモン・ルフェーブルのオーケストラを思い出した。あの頃は、毎年来日しては、がっぽり稼いで帰って行ったというべきか。よし坊がジャズにハマル遥か以前の、ま、よき時代の話だ。そういえば、アメリカではヘンリー・マンシーニとか、パーシー・フェイス楽団なんてのがあったっけ。

日本で、今時映画音楽なんかがどのように扱われているのかは知らないが、当時は音楽ジャンルの大きな一つであったのは間違いない。

久しぶりに心地よいドライブをしながら、ジョージアに入ったら、いきなりヒップホップかいな、やけに騒がしい音楽に変わった。

まだまだ続く電話のトラブル

2009年10月07日 | アメリカ通信
国際電話の法外請求に端を発した我が家の電話トラブル、収まったかに見えたが、まだまだ続いている。

以前は、地元ローカル電話は固定電話、アメリカ国内長距離は携帯電話に分けていたのを、今回の国際電話トラブルで、昔のように固定電話長距離プランを復活させたわけだが、未だに長距離がかからないのだ。

電話会社に電話すると、お決まりの録音された電話案内だ。質問にイエスかノーかで答えながら絞り込まれていくのだが、漸く生身のカストマーサービスの人間にたどり着くのが10分くらいか。トラブルの説明をすると、2~3日かかるという。その3日後電話が来て、直ったと言ってくれた。のだが、早速テストすると、全く直っていない。この繰り返しで、既に2週間が経った。

頭に来ながら、又電話。今度は、何処そこの電話番号に掛けろときた。しょうがなく電話すると、この電話番号に掛けろと言う。全くのたらい回し状態だ。そして、昨日、修理部門から電話がきたのは良いが、又最初から説明で、又電話するからと切れた。

この国は、兎に角忍耐の国である。忍忍。

映画三昧ー Hangover(二日酔い)

2009年10月04日 | 映画
最近のハリウッド映画には面白いものが無い。有名どころが出ていても、これといったのが無いのだ。そんな中で、言ってみれば知らない俳優が出ていてアタリのコメディが有る。Hangover、「二日酔い」と言う映画だが、これがオモシロイ。

最近は日本のドラマにも結構頻繁に使われているバディ(Buddy)、そう、ダチのことだが、結婚を控えた男がダチ3人と、ワイナリーでのワインテイスト旅行と偽って、ベガスに独身最後の羽目外し旅行に行くのだが、ドンちゃん騒ぎの果て、翌朝気がついたらひどい二日酔いに加えて、明日結婚する主役が行方不明となる話だ。かくて全く記憶が無い中でのバディ探しが始まる。部屋にトラが居るのは何故か。Valletパーキングで車が来てみれば、パトカー。何故なのか。変な中国人に脅されるのな何故なのか。バディの一人の歯が一本欠けている。何故なのか。

二日酔いと思っていたのは、実は乱痴気パーティの時にドラッグ、エクスタシーと言うのを飲まされた結果と後から分かる。最後の方で、歯が欠けたのは、自分でペンチで抜いた事が分かる。最後にハチャメチャなベガスパーティの証拠写真が出てきて、納得だ。

兎に角、笑える。

ジョージアのNational Disaster

2009年10月01日 | アメリカ通信
滅多にジョージアでNational disaster宣言など無いが、今回は違った。アトランタの街中で洪水が起こる、道路が陥没する、果ては、ディズニーよりチョッと規模は小さいが全米に何箇所か有る有名な遊園地シックス・フラッグが写真のように半分以上水没状態の大洪水である。

ニュースは大雨によるSplash floodといっているから鉄砲水状態の洪水である。ジョージアに住んで13年、初めてのNational disasterである。この10年来、どちらかと言うと干ばつ状態が続き、毎年水不足が深刻化していたと思ったら、今度は水攻めと来たわけだ。

水不足と言えば、ジョージアに有る大きな湖が水源となっているのだが、この水はジョージアの水ではないらしい。連邦政府の水らしく、ジョージア、アラバマとフロリダの3州が分け合っている。ところが水不足ときたから、3州で水分捕り戦争が勃発し、3人の知事がドツキアイをやっている。面白いのは3人とも共和党の知事というところ。

兎に角、地球環境が変わったせいか、災害が多発している印象が強い。