よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

WPS開幕

2009年03月31日 | サッカー
待望のWPSが開幕した。前リーグWUSAが2004年に資金難から終了して以来、WPSとして新装開店となった。ドイツを除く世界中の有名プレーヤーが参加、前リーグは、日本からは、澤ひとりだったが、今回は合計4人の参加となり、この前の女子ワールドカップでの、なでしこジャパンの活躍の賜物だろう。特に澤は10番を貰っているが、前リーグでの活躍とフリーダム内で最年長(恐らく)である事に敬意を表しての10番だろうと思う。

日曜日のリーグ・オープニングは澤が参加し、大砲ウォンバックを擁するワシントン・フリーダムと、ブラジルのエース、マルタが参加するロスアンジェルス・ソルであったが、2-0でソルが勝った。リーグ第一号得点は、ソルの宮間からのFKをゴール前でアリソン・フォークが頭で合わせた(写真はフォーク)。

マルタが中盤から良いパスを前線に出し、2点目の演出をした。フリーダムの方は、大砲ウォンバックのゴール前のシュートが、キーパーに真正面に直撃、跳ね返ってしまった。その後、澤が正面の良い位置に上がりシュートを打ったが、惜しくも左ゴールポストを僅かに外れてしまった。

男のサッカーはヨーロッパ中心だが、女子サッカーはアメリカが本場。日本の若手がどんどんアメリカにチャレンジする日がいつの日か、来て欲しい。

映画三昧 -人間の条件

2009年03月27日 | 映画
五味川純平の大河代表作を映画化した「人間の条件」を観たのはいつ頃だったか、はっきり覚えていない。高校の頃か大学の頃か定かではないが、観たのはテアトル新宿だったと思う。6部大作で、完結編の完成が1960年とあるから、それから大分経っての復活一挙上映であったろうと思う。
なにせ、約10時間の一挙上映だ。朝は8時くらいからスタートして、途中休憩を挟んでいるから、終わったのは9時10時だろう。

1960年当時と言えば、さかんに東宝の用心棒や、椿三十郎と言った三船敏郎主演の映画にニヒルな敵役で仲代が必ず出ていたから、時代劇のイメージが強かったのだが、その意味では「人間の条件」は現代劇としての仲代を観た初めての映画だ。

昔は5社協定なるものがあって、所属会社以外の映画に出るのは殆ど出来なかった中で、仲代は最後までフリーを通したと言うから、珍しい大物俳優と言える。

手元に当時の映画パンフレット(写真)がある(当時は気に入った映画のパンフは必ず買っておいたものだが、長い年月であっちこっちとなり、今や数えるくらいしか残っていない)。懐かしい出演者が並ぶ。女優陣では、よく知られた高峰秀子や、奥さん役の新珠三千代等に混じって、少女の中村玉緒や、岸田今日子、それに瞳麗子の顔も見える。男優では、あの、モーニングショウで、「泣きの小金治」の異名をとった、桂小金治が、この頃から映画に出まくっていたのが分かる。

それにしても、無理やり満州国を造り、多くの日本人が渡満し、やがて戦況不利から、最後はソ連の侵入で、北満を含めた一帯での大規模棄民。映画は梶上等兵満州に死すの荒涼としたエンディングだ。

歪むアメリカ

2009年03月25日 | アメリカ通信
ここに、42と344と言う数字がある。今回のAIGの幹部社員へ支払われた巨額ボーナスの返還、差し押さえの動きに関連したニュースに載っていた”ある数字”である。これを見ると、一層おかしくなったアメリカの姿が浮かんで来る。

兎に角、我々サラリーマンが、世界第二の経済大国(もう直ぐランクダウンするが)日本からアメリカに来ると、びっくりするのは、大企業の、しかもエライさん(上級幹部とでも言おうか)のサラリーやら、やめる時の退職金ボーナスが桁外れに高いことだろう。そうじゃない普通の人も高いと思って来ると、意外とそうでもないのに驚く。この話だけでも、アメリカでは普通の人と上級幹部とのギャップは日本の比ではないことをうかがわせる。

冒頭の42と344は、このギャップを如実に物語る数字なのだ。
1980年では、普通の人と幹部の退職時ボーナスの差は、42倍であった。この数字だけでも凄い。何せ、何億円という数字が飛び交う世界になっているのだから。しかし、これで驚いてはいけない。何と、2007年、幹部は普通の人の344倍貰っていると言うではないか。42倍が、更に344倍とは。バブルだかなんだか知らないが、桁外れに差が拡大してしまったのだ。

今回の騒動の事の発端は、企業救済に税金を貰っておきながら、その金をテメエ達の報奨金に使うとは筋が通らねぇ、とばかり、遠オバマの金さんが、噛み付いたわけだが、このご時世でなくとも、どう考えても虫の良すぎる話だ。

日本のサラリーマン社会では、社長になる人を長年掛けて下の人たちが押し上げていく、というイメージだから、上下の差をそれ程大きくは感じない。決め事も皆で仲良く決めていこうという感じだ。
アメリカは、その点、この地位はオレの実力の賜物だ、そんな意識が強い。そして、いったん権限を握ったらトップダウンでガンガンやりたい放題やるイメージだ。そこには、オレはお前達とは違うのだ、意識が濃厚に漂う。

自由の国、アメリカンドリーム等と言うが、どうしてどうして、その裏側は、相当歪んだ国でもある。

Justice-法の正義

2009年03月17日 | アメリカ通信
法の正義、JUSTICE。アメリカ人はこれに敏感だ。正義に照らして、それで良いのか、を問う。だから、正義に照らしてサダムは悪だ、とイラクに突っ込んで行ったりもするのだが。

今、オバマは、救済措置で、国民の血税を注入したAIGという保険会社の役員達が、途轍もない退職ボーナスを手にしようとしていることに、正義に照らしてそれは許されるのか、と大いに憤り、何とか取り戻す算段をしようとしている。大多数の国民はAIGに対し、大きな不満をもっており、それに応えるように、見える形でアメリカはやるのだ。日本では、元々倫理観として、こんな状況を作れば退職金辞退が普通に行われるだろうから、大きな問題にならないと思うが、アメリカの倫理観は日本と全く異質である。しかし、異質でも見てる人は見てるわけで、税金を食い物にする奴は許さんと、追求を始めたわけだ。

獲物を追い、し止めたらさっさと馬で安全圏に逃げ込み、たらふく平らげる、脂ぎったハンター精神。生活の糧を求めて西へ西へと馬や幌馬車で移動した西部劇のあの世界に見る精神構造なのか。限られた小さな土地を皆で耕し、少しづつの分配で生活してきた農耕民族とは相容れないのかもしれぬ。

さて、おばまよ、どこまでAIGから取り返せるか。

ケチになろう

2009年03月12日 | いろいろ
こう世の中が不景気になると、一般企業では、早速出張を控えろ、海外出張などするな、とくるのが常識だが、経費節減の号令が掛かっても、出張、とか、海外出張とか具体的な言葉で言わないと、サラリーマンは中々やらない。通達に書いてないことまでやらない。それじゃ、出張は控えるが接待に励もうと、せっせとやっているうちに、今度は接待費を控えろと通達する。ここで自粛するわけだ。

これが、家計に直結する家の話になると、目を皿のようにして節約に走る。ま、見事にサラリーマンと個人を使い分けているのだが、会社の金は自分の腹が痛まないから、感度が鈍る。そんなもんだろう。

それにしても、このご時勢、生活防衛の為に無駄を省くのは当然なのだが、我等はよくも、こんなに多くの無駄に囲まれて生活をしているのか、とつくづく思う。一度家の無駄を徹底検証してみると面白いし勉強になる。

石鹸。昔は固形石鹸しかなかったが、今はハンドソープなんてポンプ式の洒落たものがある。ポンプを押すとピュッと出るのだが、これが曲者。要するに たくさん出てしまうのだ。必要以上に。これなんか、メーカーの陰謀と映る。

歯磨き粉、というか、歯磨きペースト。今までは造作なく、歯ブラシの上にたっぷり乗せていた。しかし、これが曲者。大体、ブラッシング自体はブラシの毛があれば良いわけで、ペーストは若干の汚れと口中の爽快感を得るだけのことなのだが、意識しないとついたっぷり乗せてしまうから注意が必要。そういや、餓鬼の頃は塩で磨いていたっけ。むしろ、口臭対策のベロ掃除と、歳をとったら歯の隙間掃除が必須となる。

ケチケチ作戦は緒に就いたばかりだ。これからどうなるか。既に実行中のご同輩、おもろいアイデア有ったら是非ご教示願いたいもの。

キXガイ水

2009年03月05日 | いろいろ
酒を飲まなきゃいい人なのに。こういう人は世の中にたくさんいる、はずだ。百薬の長とも言うが、キXガイ水とも言う。幸い、よし坊には、百薬の長として、それでも痛風以来、酒量をめっきり少なくして久しい。だから、少しのアルコール量で大いに酔ってしまう身体とあいなった。

キXガイ水の領域となると、ひどいのはシュランということになる。巷でくだを巻けば、写真のように警察のご厄介になる。それにしても、だらしなくも世間に恥を晒して大臣を辞めた政治家のあの醜態はひどかった。

こういう人がたまに身近にいたりする。それが会社の直属の上司だったりすると、部下(即ちよし坊)は大変だ。最初はかばうが、そのうちアホらしくなって、勝手にヤレと思うのだが、そこは武士の情け、ブタ箱のご厄介にならぬ程度に事を収める。サラリーマンだから、いや、だったからしょうがない。
兎に角、この御仁、頭が良くて(某国立大卒)優秀なのだが、酒が入ると、グループで和気あいあいに呑むのではなく、ひとり単独行動をする。いつの間にか居なくなったり、別のグループの女性のところに勝手に入り込んで(そういう特技がある)話し込んだりしている。お開きで駅までの道々、工事用の電球を足でなぎ倒す。ひどいのは、そう、あれは台湾出張中の事。お客さんと会食中に突然立ち上がり、何を思ったのか、はしゃぎながら、お客の頭からビールを掛けたのにはビックリ仰天。その後、人事異動でどこかへ行ってしまった。

酒はお銚子一本、小皿に塩辛くらいがあれば良い。

映画三昧ーシベールの日曜日

2009年03月01日 | 映画
アカデミーの外国映画部門で「おくりびと」が目出度くオスカーを受賞したのは何よりである。これで、アメリカでは5月に拡大上映があるというので、劇場で観れそうだ。

アメリカは映画はハリウッド、と言うわけで外国映画はお呼びじゃないのが普通だから、海外の映画(イギリス映画は別格扱い)が日頃たくさん入ってくるわけではない。その点昔の日本は、アメリカ映画以外にも、フランス、イタリア、イギリス、スェーデン等のヨーロッパ映画が結構入っていたから面白かった。アラン・ドロンやカトリーヌ・ドヌーブ、マルチェロ・マストロヤンニ、ソフィア・ローレン。リノ・バンチェラ、ジャン・ポール・ベルモントなんてのも居た。今の日本は、やはりアメリカ偏重なのだろうか、何もかも。

さて、外国映画賞受賞で思い出したのだが、1962年のフランス映画「シベールの日曜日」という作品がある。戦争の犠牲者として心を病んだ青年と家庭的に不幸な境遇から一人ぼっちになった少女の、心に大きな傷をもった者同士の心の交流、無垢な愛を描き、そして、悲しい結末に終わる。ハーディ・クリューガーの青年、パトリシア・ゴッチの少女。佳品だと思う。最後は間違いなく、泣ける。