よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

役人根性

2007年08月26日 | いろいろ
社保庁の長官が更迭されたが、組織のトップとしての責任のケジメだから、至極当然である。民間企業であれば、不祥事の責任をとるのは当たり前だ。

今回の注目は、更迭された長官が民間出身であることだ。本人も民間での能力を買われての招請であったろうから、決してダメな人材では無かったはずだ。ひょっとして、特殊人種である役人の世界だから、陰に陽に、所謂邪魔をして、彼に仕事らしい仕事を何もさせなかったのではないかと、つい思ってしまうのだ。何せ、徹底改革を旗印に、しかも、民間からの人事となると、長年、自己の保身と特急列車で出世への階段を駆け上がることのみに生きがいを感じている人種のことだから、面白くないことこの上ないはずだ。だとすると、内閣の新任大臣が、管掌官庁の役人(特に次官や局長課長クラス)に媚びないと何もさせてもらえないのと全く同じ構図なのではないか。

この、退任する民間出身の長官殿には、ほとぼりの冷めた頃、是非ことの顚末を書いた暴露本などを出して欲しいものである。

それにしても、全国津々浦々、大方の公務員が、大した仕事もしていないのに、民間以上の金と暇を貰っているのには、全く理解できない。
よく分からないのは、不祥事を起こした時には、組織でどう責任を取っているのだろうか。減給、昇給ストップ、ボーナス無し、等あるのだろうか。臭いものには蓋か。本来、官の方が圧倒的に厳しくなければオカシイはずだが、現実は逆だろう。

それにしても、公僕である限りは、滅私奉公してもらわにゃ、困るのであるが、今時、そんな気概を持って公務員になる奴は殆どいなかろう。

民間より「銭と暇があって、クビが無い」から入るって? 全く不逞の輩とはこういう人種だ。


オーナー会社で働く心得

2007年08月18日 | いろいろ
今回辞任した「白い恋人」の社長は創業者の二代目。典型的なオーナー会社と聞いて思い出すのは、昔の我が上司。性格温厚で、バランス感覚抜群、海外経験も豊富で、お得意様の受けも良い。彼は請われてお得意様のオーナー会社のナンバー2として転職した。

その先輩から聞いた話。オーナー会社の、しかも幹部社員となると、大変らしい。地獄の一歩手前とも聞く。その心得は唯一つ。社長には「決して異論を唱えたり、反対してはならない」。その時は辞める時らしい。どんなにオーナー社長が立派だといわれていても、この鉄則を外したらいけないそうだ。それが風通しを悪くさせ、積年の膿となって貯まっていき、ある日突然の些細な不祥事で崩壊の憂き目に会うという寸法だ。有名処ではツツミヨシアキなんてのがいたっけ。

これに比べれば、何年かで社長が代わる、サラリーマン社長の会社は大分マシ。自分よりちょっとマシな奴が社長になっていると思っているから、異論や、反対意見へのプレッシャーはオーナー社長より遥かにマシ。ただし、やり過ぎると、サラリーマン社長と言えども、伝家の宝刀「人事権」を持っているからやられてしまうので要注意。 もっと始末に終えないのは、中興の祖とかなんとかで、最長不倒距離を更新している老害社長といわれる食えない社長だ。このレベルはオーナー社長と殆ど変わらぬ風通しの悪さだろう。

会社は社長を頂点に役職の序列で形成された組織で成り立っているのは事実だが、とどのつまり、社長とそれ以外の人々、ということかな。

黒い恋人

2007年08月17日 | いろいろ
白い恋人、変じて、黒い恋人。
よし坊は食べたことは無いが、ワイフや娘はあるらしく、何たって日本列島大人気商品らしいが、ニュースを読んでいると、クロい臭いがプンプン。

例の雪印事件以来、ミソをつけると会社が無くなることを知りながら、ついこの間の不二家、偽装ミンチのミートホープ事件に今度の事件。

悪魔の囁きは四六時中人間様の周りをウロウロしているから厄介だ。囁きに乗るか乗らぬかは紙一重。くだんの課長と部長さん、思わず乗ってしまったのかと思いきや、違う臭いが漂ってきた。

最初、ここの社長は「全幅の信頼をしていた部長がこんなことをやってしまって残念だ」と「俺は知らない」宣言。おまけに、当社商品は本来、賞味期限は不要と伏線を張り、次の会見で、「賞味期限を社内規定4ヶ月に設定しているが、6ヶ月迄大丈夫だから、季節によって変えている」とダブルスタンダードでやっている宣言。しかも、11年前からこのダブル基準でやっており、偽装も知っていたときた。あいも変わらず「会社ぐるみ」を露呈。
サラリーマンをやった人なら、ピンと来る。こういうことはトップの了解無くしては出来ないことを。

一つの不祥事が見つかると、後から出るわ出るわ。大腸菌が出た、保健所への報告義務を怠った等等。大体一つでおさまらない。穴はどんどん大きくなり、やがては悲惨な店じまいになり兼ねない。

最近、中国の衛生事情や食の管理事情をやんや言う事が多いが、こんな事件を見ていると、五十歩百歩の感。大きな事は言えない。

今回も内部告発あっての明るみ。日頃から腹に据えかねていたのだろう。直接健康に影響する食品業界に携わる人達、大いに告ってちょうだい。アナタは間違いなく消費者の味方なのだから。

企業不祥事が起こると、その対応は毎回同じようなパターン。たまには違ったドラマを見てみたい。


8月15日

2007年08月15日 | いろいろ
終戦は嫌な戦争が終わったのだから、喜ばしいことであり、確かに「記念日」に違いなく、だから終戦記念日なのだろう。しかし、これは間違いなく「敗戦の日」でなければならない。終戦記念日と言うと、どこか、他人事のような、ホンワカムードで戦いが終わったようになる。これではいけない。
敗戦後2年目で生まれたよし坊は、その親父から何度もジャングルで虫を食べた話を聞き、嫁の親父からは、シベリア抑留の話を、何度も聞いた。しかし、語り部としての戦争経験者がドンドン舞台から去っている(嫁の親父は92歳でまだ元気だが)。風化は避けられまい。しかしだ、忘れちゃいかん。

12月7日を見よ。アメリカでは「リメンバー、パールハーバー」の大合唱だ。それなら、こちとらは、8月6日は「リメンバー、ヒロシマ」、9日は「リメンバー、ナガサキ」で、国を挙げての大合唱だ。と思ったら、当時の防衛大臣のクマなんとかというバカ政治家が「原爆投下もやむなし」とのたもうた。

アメリカの「早期終戦には原爆投下が必要だった」というのは、嘘で、そのことは、戦後、ヘレン・ミアーズの「アメリカの鏡、日本」や、その他多くの著書で指摘されている。

人間、新しい武器を持てば、使いたくなるのが人情。折角完成した原爆なるものをどこかで実験したかったのだろう。それが日本だった訳だ。

風化は早く、恐ろしい。最近は、「8月6日は何の日」とか、「8月9日は」と聞いてもポカンとしている若者が多いらしい。そのうち、8月15日は?

そう、そういえば、8月15日は、ワイフの誕生日。よし坊は忘れようにも忘れる訳にはいきません。これ、忘れたらえらいこっちゃ。

朝青龍騒動に見る横綱の品格の問題

2007年08月08日 | いろいろ
高見山の出現以来、昔から日本の「国技」と呼ばれてきた相撲の世界に外国人力士がドンドン増え、面白い世界だなと思う。日本伝統の国技だから、さぞ外国人が入るのは大きな抵抗があると思いきや(実際にはあるのだろうが)、最初はハワイ勢、今モンゴル勢、ポツリとヨーロッパの人と、実力があれば最高位まで上り詰めることが出来、本来差別がキツイ日本社会の中では、やはり異色に見える世界だ。

ま、柔道も、かのヘーシンクに負けて以来あっという間に自由化されたのだから、ひょっとして、スポーツの世界はあの時点で大きな転換があったのかも知れないし、スポーツの世界とは元々そういう世界なのかもしれない。

ところで、朝青龍問題で揺れているこの相撲、元来、実力の最高位と言うのは大関の位だそうで、その大関の中で心・技ともに優れた者に綱を許すというのが主旨らしい。それが横綱という地位だ。「心・技共に優れた者」。この言葉は重い。

とするとだ。今までの歴代横綱で、ホントにふさわしいと言える横綱が一体何人いたのか、と言うことになる。相当乱造してきた感は否めない。

ただ強ければ良いという風潮は、いただけない話だ。識者による横綱審議会なるものが有るそうだが、連中は何をやっているのかね。どんな権限があるか知らぬが(恐らく何も無い、ただの権威付けの団体だろうが)、厳しい注文をつけているのだろうか。

とくると、改革しかない。話は簡単だ。横綱なんかは名誉位にしちゃうのよ。本来の最高位である大関までは、実力があれば、多少「心」が無くてもしょうがない。その中で品格を備えたと認められる者にのみ、引退した時に横綱位を与えるのだ。そして、横綱は引退後の一年は、各場所で初日と千秋楽に、土俵入りをやるのだ。

カール・ゴッチが死んだ

2007年08月04日 | いろいろ
ジャーマン・スープレックス、別名、原爆固めのカール・ゴッチが死んだ。日本でこのワザをお披露目した時はおったまげたもんだ。バックドロップで有名な鉄人ルー・テーズと並んで、綺麗なテクニシャンとして人気があった。

プロレス世代としては、日本選手では一番若くて藤波あたりまでしか覚えていないが、今日はともかく、覚えている名前を羅列してみたい。

シャープ兄弟、ルー・テーズ、カール・ゴッチ、ジェス・オルテガ、キラー・コワルスキー、ボボ・ブラジル、ロリー・カルホーン、ニック・ボックウィンクル、ブラッシー、ザ・デストロイヤー、グレート・東郷、ハロルド・坂田、アンドレ・ザ・ジャイアント、ブッチャー。残念ながら後は思い出せない。

日本勢と言えば、力道山を筆頭に、ドロップキックの遠藤幸吉、業師吉村道明。吉村の飛び蹴り連発から、最後はローリング・クラッチホールドでのフィニッシュは胸がスカッとしたもんだ。角界からの東富士、豊登、芳の里なんてのもいた。頭突きの大木金太郎、活きの良い星野勘太郎(勘の字が違うかも)。そのうち、ジャイアント・馬場の16文キックで盛り上がり、卍固めアントニオ・猪木が続いたもんだ。坂口征二、グレート・草津、サンダー・杉山等等。そういえば、体は小さかったが、なんとか小鹿とか小鉄なんてのもいたような気がする。長州力、藤波あたりでよし坊のプロレスは終わっている。

映画三昧ー Manhunter

2007年08月01日 | 映画
1991年公開の「羊達の沈黙」というサスペンスに溢れた映画があり、その後 「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」と続き、最近はそもそもCannibalな主人公が出来上がった経緯を描いた「ハンニバル・ライジング」も公開されて、夫々に面白い。

実は1986年公開の作品で、主人公であるハンニバル・レクターを登場させた「Manhunter]という映画がある。
この映画は、アメリカに来て、テレビで放映されていたのをたまたま観たのだが、内容的には「羊達の沈黙」がこれの続編にあたるので、その意味では必見作品だと思う。日本でもテレビ放映されているらしいアメリカの人気ドラマ「CSIラスベガス」のウィリアム・ピーターセンが主役の捜査官として出ているが、2002年公開の「レッド・ドラゴン」は、この「Manhunter」のリメイクなのである。

「Manhunter」の犯人役は性格俳優のTom Noonanという役者だが、何とも薄気味悪く、ぞくっとさせる雰囲気を存分に出しているのがいい。「レッド・ドラゴン」も悪くはなかったが、やはり、オリジナルの方が好きである。

映画と言うのは、俗に言う大物俳優を起用して興行収入を上げようとするのは止むを得ないところだが、時として、地味な配役だが小気味のよい作品もあり、この作品も当時のそれに当るだろう。