よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

映画三昧 ‐ 映画と私(1)

2021年08月20日 | 映画
小さい頃の娯楽は映画しかなかった。だから小学生の時代から映画に嵌っていった。

小学生の時代ー杉並の頃
舞台は主として阿佐ヶ谷。スズラン通りを挟んで松竹、大映、そして東宝(ちょっと脇に入るが)。
松竹は現代劇が主流だったから母親に連れられて観た「君の名は」以外は行っていない。ただ、よくスチール写真や看板を見ていた。炎加世子の「乾いた湖」の看板は強烈な印象だった。松竹の時代劇はマイナーだったが当時の看板スターは近衛十四郎ではなかったか。

大映のポスターやスチールでは「白鷺」の山本富士子にはうっとりしたもんだ。「透明人間と蠅男」を観た記憶がある。北原義郎、品川隆二、叶順子だった。

東宝は主に駅前シリーズや社長シリーズ、そしてゴジラ。あと「地球防衛軍」とか「美女と液体人間」というのもあった。珍しいところでは鶴田浩二の「眠狂四郎」。思い出せばきりがない。

新東宝は阿佐ヶ谷にはなく、荻窪まで行かねばならなかった。嵐寛の鞍馬天狗、若山富三郎は人形佐七だったと思う。そして宇津井健のスーパージャイアント。

そう、あの頃、いつも阿佐ヶ谷、たまに荻窪。そんな杉並の小学校時代だった。


昭和の足跡(28)就職

2021年08月10日 | 風と共に去りぬ の アトランタ
就職活動のシーズンがやってきた。語学に進み、商業英語に深入りしたのも、将来目標が「貿易」に携わることだったから、当然商社を目指していた。事実商業英語サークルの先輩達の何人かも商社に入っていた。だが、そういう先輩達の商社話を聞いているうちに考えが変わっていった。変わるポイントは”残業”である。当時の商社マンの給与内訳は残業代と規定給与分がほぼ同じといった具合なのである。そんな世界なのである。もちろん残業は厭わないが、それにしても異常な世界に映った。

方向転換先はすぐ決まった。メーカーの選択。さてどこにするか。この頃は日経新聞を読んでいたので、当時やたらと賑わしていたのが、名物社長と名物かあちゃんで有名だったT繊維メーカーだった。兎に角、この頃のT社は相次ぐ新規事業多角化で何かとニュースになっていた。これだ、と直感した。

大学の企業応募枠を学生課で調べたらT社からの応募要請は無いことが分かった。これは直接当たるしかないと、T社の人事課に面接を受けさせてほしい旨直接電話をし、OKをいただいた。後日内定を頂戴した。

こうして、1971年、大阪本社で行われる入社式に向かうべく、東京駅から新幹線に乗り込んだ。

地球儀のすすめ

2021年08月03日 | いろいろ

地球が丸いことは、今では当たり前のことだが、その昔、16世紀に入ってポルトガルのマゼランが3年の大航海で実証するまでは「地球は平たく、地の果ては深淵である」との考えが支配的であった。

だが、一方でソクラテス、プラトン、アリストテレスの紀元前の古代ギリシャ時代に、既に地球天球説が唱えられていたことは驚異であるが、実証するまでに実に1500年以上かかったことを考えると、その間、いかに海上での移動手段、即ち強力な船の建造が容易ではなかったかを物語っている。その意味では、15~16世紀の当時の最強国家ポルトガルの面目躍如といったところだろう。

世界地図を広げてみると、何処の国の世界地図も、西にアメリカ南北大陸、東端に日本列島、そして中央に欧州アフリカ大陸とユーラシア大陸となっている。これを自分の国を中心に置いて作ろうとすると、どうやっても収まりがわるくなり、世界をコンパクトに俯瞰出来ないことに気が付く。今の形が最も収まりがいいのだ。昔から日本を含む東南アジアはFar East即ち「極東」と呼ばれてきたが、世界地図を見れば納得である。それに倣えば南北アメリカ大陸は、まさに「極西」となろうが、決して彼らはそうは呼ばない。かつて世界を牛耳った欧州と現在世界を牛耳っている米国にとっては、中心であり出発点は彼等であり、遠い東の地の果てに一段低い文化を持つアジア諸国があるという思いがあるのだろう。

平面世界地図はAt a glance としては確かに便利だが、距離をイメージするには不適当だし、自分の国を中心に見た時の世界の映り方がしっくりこない。そこで登場するのが地球儀だ。

小さい頃、日本からアメリカに行くには太平洋を横断するものだと思っていた。平面地図を見れば誰しもそう思う。ところが飛行機に乗ると航路は全く違う。最短距離を選んで飛ぶのだが、地球儀をなぞって計測すると納得出来る。もうひとつ面白い実験が出来る。自分がその国に住んでいることにして地球儀上から世界を見ると日頃描いているのとは違う風景が見えてくる。

まだ地球儀をお持ちでない方は是非手に入れた地球儀で世界を歩くことをお勧めしたい。