よし坊のあっちこっち

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映画三昧 - 面白くなくなったアメリカ映画

2019年05月23日 | 映画
最近映画を観に行かなくなった。面白い映画がないからだ。極端に面白くなくなったのはこの2~3年だろうか。その理由ははっきりしている。ヒーロー物ばかりが幅を利かせているからだ。

兎に角アメリカ人はヒーロー物が大好きだ。だからヒットする。ヒットすれば続編を次々と出す。それだけならまだいい。ヒーロー達をかき集めて更にヒットを狙う。アベンジャーズがその典型だろう。これがヒットするから作る方はたまらない。ヒーロー物も嫌いじゃないが、ここまでやると、もうたくさんだ。

ヒーローやアクション物にもうひとつ乗れない理由はCG(コンピューターグラフィック)にある。確かにCGは凄い。なにしろ普通の特撮でも不可能なシーンを事も無げにリアルに再現し、その臨場感は迫力がある。だが映画を観ていて何か物足らなさを感じる。

昔のアクション特撮のシーンは、現場の監督達がいかにも苦労しながら撮っているな、と思わせるものを感じ、ここまでやり込んだか、と感じ入って観る。今のCGにはそれが感じられない。時代が進化したと言えばそれまでだが、70代に入ったロートルとしては、兎に角面白くないのだ。

スズメの鳴き声 所変われば、、、、

2019年05月05日 | アメリカ通信
朝、目が覚めると様々な鳥の鳴き声が聞こえる。普段は漫然と聞くともなしに耳に入る鳴き声にあまり気にも留めないのだが。

おととい、デッキの縁でスズメが鳴いているのに気が付いて、観察してみて驚いた。その鳴声は「ピヨ、ピヨ」と聴こえるのだ。日本では言葉に書くと「チュンチュン」が一般的で、インターネットで日本のスズメの鳴き声を聴いてみたがそれに近い。

まさしく、所変われば、とはこのことか。

同じ種類や種族でも生息する環境が異なれば、いろいろと違ってくる。花、鳥、魚等、同根でも多種多様な発展を見せる。人間様とて同じ事だ。多種多様な民族種族が世界に拡がっている。

アメリカと世界の ”包含力”

2019年05月02日 | アメリカ通信
ベースボールの全米の覇者を決めるのがワールドシリーズ。殆どアメリカしかやっていなかった時代から、全米シリーズではなく「ワールド」シリーズなのである。これを見ただけでもアメリカ人の国民性の一端が伺える。要するに、アメリカは全ての面で世界でも突出していると信じているフシがある。本当はどうなのか。昨年、カリフォルニア州立大学の研究機関が興味ある調査を公表した。題して、「アメリカ及び世界の包含力」。弱者(女性、マイノリティ、障がい者)に対して社会やコミュニティがどの程度歓迎しているかを政治、法律、犯罪、賃金の公平さ等、様々な角度から指標化しランク付けしたものである。

アメリカ国内の州別ではトップがハワイで、続いて2位はネバダとなっている。南部諸州では、ジョージアが12位と上位に付け、フロリダ(20位)バージニア(23位)サウスカロライナ(25位)と続く。その他の南部諸州はいずれも40~50位の下位グループを形成しているから、ジョージアは相当健闘していることになる。

1位のハワイは興味深い。人口の75%が非白人というのが鍵であろう。白人がマイノリティになる逆転現象が包含力を高めていることになる。

世界の中のアメリカはどうなのか。2016年23位と上位グループにいたが、2017年には中位グループ(50~60位)へとランクダウンした。因みに、ナイジェリア、イスラエル、インドより上だが、フィリピン、ポーランド、ニカラグアの後塵を拝している。

アメリカより上の上位グループを形成しているのは、まず旧西ヨーロッパ諸国である。その他の主だったところでは、カナダ、オーストラリア、南ア。アジアからは日本とモンゴルが入っている。逆にアメリカより低いのは、ロシアと中国、加えてアフリカの紛争諸国。

かつてアメリカは「国連の女性の地位調査団」から、政界経済界での女性の進出度と男性との賃金格差において先進国の中では低い評価の指摘を受けたが、その他の指標をもってしても、同様の傾向が見られるということである。軍事力経済力ナンバーワンに隠れているもうひとつのアメリカの顔なのかもしれない。