よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

焼酎 イン USA

2008年06月26日 | アメリカ通信
日本のこの数年の流行のひとつに、焼酎バーがあるらしい。日本全国の焼酎だけを集めたバーがあっちこっちに出来ていると聞くが、なんとも羨ましい事である。

アメリカでも、ニューヨークとかロスは昔から日本に近いから、10年前既に「いいちこ」の750mlが当時16ドルで置いたあった。たまにニューヨークに出張したら必ず2本買って帰ったものだ。日本の焼酎ブームの大きなうねりが海外にも波及した時期ではないだろうか。暫くして、たまたまロスの日本スーパーを覗いたら、なんと地場焼酎(名前は忘れました)が9ドル位で出回り始め、さすがロスは日本に近いと痛感したものだ。

さて、アトランタにもその「いいちこ」を置く酒屋が増え、値段も年々上がって、ただいま25ドル。日本で売っている紙パックの「いいちこ 下町のナポレオン」が1.8Lで14-5ドル相当だから、こっちで売っているのはかなり高いことになる。というわけで、日本に帰ると2本持ち帰ることにはしているのだが。

2年前通風で往生して以来、焼酎の量がグンと増え、手持ちの焼酎がさびしくなりかけた先週の土曜日、2週間振りで行った酒屋の棚に、写真の蕎麦焼酎「雲海」750mlがちょこんと並んでいるではないか。値段は14ドル。悪くない。いや「いいちこ」25ドルを叩きのめす値段だ。久しぶりの日本酒購入予定が、即座に変更となった。店の旦那に聞いたら(と言っても韓国人だが)おNEWだとのこと。しばらくはこれのご厄介になるつもりだ。

もうひとつのドラマが始まった

2008年06月22日 | サッカー
今日、21日、もうひとつのドラマが始まったようだ。ランキング25位が10位を食ったのだ。優勝候補にもあげられていたオランダがロシアに3-1で敗れた。内容から入っても完敗である。昨日のトルコといい、ドラマが続く。

今回も延長戦に入っての後半、それも時間が迫っての、オランダにしたらまさかのロシアの2点。折角1-1で延長戦に入ったのに。

しかし、試合開始からロシアは終始押し気味で、ボールキープ力を圧倒し、オランダボールの奪取も実に上手い。しかし、再三ゴールを脅かすも中々点が入らない。延長戦の後半で又又ドラマが起こったのだが、今日はロシアの試合であった。

これで、トルコ、ドイツ、ロシアに明日のスペインーイタリアの勝者が4強だ。ここまできたら、決勝はトルコとロシアでやって欲しいもの。

それにしても、ロシアの監督は、あのヒディンク。韓国、オーストラリアを押し上げ、今ロシア。たいしたものである。

トルコ行進曲はまだ終わらない

2008年06月21日 | サッカー
トルコ行進曲と言っても、音楽の話ではない。ユーロ2008、サッカーの話である。兎に角、このヨーロッパ国別選手権が終わらないと仕事も手につかぬ有様で、今日金曜日は、準々決勝のクロアチア対トルコの試合が今終わったところである。

サッカーの試合には色々なドラマがあるが、今回はトルコが「行進曲」を演奏し続けている。
予選リーグの対チェコ戦。2点先行され、漸く1点返して、そのまま行くのかと思いきや、終了間際に誰が2点も追加点を想像したか。FIFAランキング6位の強豪をランキング20位のトルコが食ったのである。まさかのドラマだ。

そして、今日。クロアチアは最初から丁寧な攻めで再三チャンスを作るが、中々点に結びつかない。一方のトルコはゴール前までは行くが、その先に入り込めず、段々荒っぽいサッカーになっていった。流れはクロアチアに分があった。

前後半終了して、延長戦となったのだが、そこからトルコが変わった。丁寧な攻めに戻ったのである。流れがトルコに傾いたのだが、攻めきれずに延長戦も終了間際の1分を切ったところで最初のドラマが起こった。クロアチアが1点を押し込んだのだ。誰もがPK合戦を頭に描いていたから、これでPKで決めなくて済んだ、と思った。
ロスタイム2分と出た。トルコは当然ゴール前へのロングパス戦法に出た。ロスタイムも1分を切った時、ゴール前に飛んだロングパスから劇的な同点が生まれた。

こうなったら、流れはトルコ。5本打ち合う前にケリがついた。

昨年のチャンピオンリーグで、ジーコ率いるフェネルバチェが決勝ラウンドまで進出したのを見ても、トルコのチームは中々強いのだ(日本チームに彼らの爪の垢でも煎じて飲ませたいのだが)。ユーロカップ4強入りは初めてだが台風の目になると面白い。

Liberty Hill Churchのこと

2008年06月15日 | アメリカ通信
アメリカは人種差別の歴史を無視して語れないし、これからもこの問題は絶えずアメリカと言う国を揺さぶり続けていくだろうが、それにしても、黒人が大統領候補になるなど、JFKの時代に誰が想像しただろうか。そう思うと、アメリカも大きく変わったのだなと実感する。

先週の木曜日、サウスカロライナのお客さんを訪問する機会があったので、その近くにある、兼ねてより一度見ておきたいと思っていた歴史的な教会を訪れた。

この教会を知ったのは、シドニー・ポアティエが主演した「Separete but Equal]という映画で、題名そのものが差別撤廃訴訟で勝ち取った精神からきている。

1950年当時、全米のレストラン、学校、バス、列車等到る所で黒人差別がまかり通る中、サウスカロライナの片田舎、クラレンドン郡でも差別に対する抵抗が煮えたぎっていた。Liberty Hill Church,この教会に付属する学校は黒人が通う学校で、かなり遠方からも来ていた。白人が通う学校はスクールバスの便宜が与えられていたのに対し、ここには与えられず、遠方の子供は何マイルも歩いて通っていた。スクールバス一台の要求、これがBriggs vs Eliott訴訟である。これが引き金となり、他州でも同じ声が上がり、最終的にはミシシッピ州のBrown vs Topeca 教育委員会という大きな訴訟へ結実していく。その過程でThurgood Marshallという黒人弁護士が活躍し、1954年、連邦裁判所は、スクールバス差別違憲の歴史的な裁定を下すことになる。このMarshall弁護士は後に米国初の黒人最高裁判事になる男である。 

この教会、今は写真のような立派な教会になっている。ローカル道路から2マイルくらい入ったところに建っているが、周りは何も無い。


すんでのところでー騙しサイト顛末記

2008年06月06日 | アメリカ通信
すんでのところで騙されるところであった。よし坊はFishingは好きだがPhishingは大嫌いだ。仕事柄、パソコンを多用するので、巷に横行するスパイウエアであったり、Phishingには特に注意はしていたのだが、気を許すと大変なことになり兼ねない。

あるお客さんの依頼で、インターネット上で、アメリカのある制度を調べていたのだが、あるサイトを開こうと思ってクリックした瞬間、真っ黒で言葉の羅列の画面が出た。瞬間的に「オカシイ」と思い、電源を直ぐ切ったのだが、後の祭りだ。再びインターネットを繋いで画面を出すと、「トラブル発生。解決にはこのサイトに行け」と出た。見ると、どうもスパイウエア除去ソフトのようである。何回画面を出してもこのウォーニングサイトが出て、これをクリアしなければ先に進まないようになってしまった。

他に手が無い、と思い込み、一か八か、ひとまずそのサイトに行ってみることにした。するとスパイウエアソフトの紹介が二つ出てきて、どちらも40ドルくらいのダウンロード商品。あまり知らないソフトだが、変なものでもなさそうだ(と思ったのが間違い)。

クリックしたら、申し込みフォームがあり、カードで買うことになっている。申し込んだら、ダウンロードサイトのアドレスを含んでいるメールが来ることになっており、そこからソフトをダウンロードするというものだ。

よし坊はアメックスでこれを購入してしまったのである。
メールを待った。これが来ないのだ。控えていたカストマーサービスに電話をしたら、女性が出てきて、再送すると言う。待った。が、来ない。

そうだ、娘だ。オハイオにいる娘はコンピューターのこういう事を今勉強してるはずだ。ってなことで、娘に電話。娘はその場で直ぐこの怪しげなソフトを調べ、「お父さん、騙されたんじゃないの?」。 ヤバイ!!

二日後、アメックスのオンラインサイトで、どうチャージされているかをチェックしたら、見知らぬショップ名で相当額が既に載っていた。しかも、国はヨーロッパはスペインのマジョルカ。えっ? なんだこりゃ?

直ぐにアメックスのトラブルサービスに電話をしたのだ。事情を説明したら、面白いことを言う。「あなたは引き続き自分で解決をしようとしますか、それともアメックスに調査解決の依頼をしますか?」

自分で解決したくない、出来ないから掛けているわけで、そう言いたかったのをグッと堪えて、「調査おねげーしますだ」。「分かった、ちょっと待ってろ」と言われ、待つこと約5分。「事態は解決したから、お前はもう、何もする必要は無い」、と事も無げに言うではないか。

どうも、このサイトというか、このショップ、よし坊だけでなく被害が出ていた札付きサイトらしい。アメックスでは既にこのリストを持っていたようである。

さて、アメックスからの請求書が来たので念のためチェックしたら、キチンとチャラになっていた。

取り合えずは解決だが、当面アフターケアウォッチをせねばなるまい。

結局変なスパイウエアに取り付かれた我がパソコン、フォーマットし直して、新たにキチンとしたスパイウエアソフトを購入、現在は すこぶる順調。

この手のトラブル解決は、全部やり直しのフォーマット化が一番という貴重なレッスンであった。クワバラ、クワバラ。

石の鷲形墳墓塚

2008年06月02日 | アメリカ通信
歴史の浅いアメリカでも、探せばいろいろ見所があるものだ。もちろん、その多くは先住民族のものだったり、世界遺産にも登録されているマンモス・ケーブという巨大洞窟に代表されるような自然が造り出したものだったりする。

墳墓塚もそのひとつだろう。ミシシッピ川流域に様々な動物を象ったものが発見されているが、最も有名なのが、オハイオにあるグレート・サーペント(へび)・マウンドという巨大な蛇を象った墳墓塚である。5千年から1千年位前の先住民が造ったものらしい。今年こそは是非行ってみたいものだ。

ジョージアにも、その流れを汲む有名な墳墓塚がある。巨大な鷲の形をしたもので、傍の塔に登って見ないと全体が見えない。今から千年から5千年前、石を用いて造られたものだ。それが、Rock Eagle Effigy Moundである。この遺跡はなんの変哲も無い森の中にあるという感じで、およそ日本で言うような観光地の雰囲気は微塵もない。訪れた時も我々だけで、他には誰も居なかった。

割合近くに鷹を象った塚もあるらしく、鷲と鷹は全米でもここ以外に無いそうである。