ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

懐かしい風景

2011年12月16日 | 日々のこと

一泊旅行でしかないのに、もうすでに4つも記事を書いてしまいました(^^;)。

ついつい物語にして完結してしまいたくなるんです。なかなかいいオチにはならないけど(^^;)

で、京都番外編。もう少しお付き合いください。

 

 

名所もライトアップもいいけれど、心に残った風景や思い出はそういうものではなくて、懐かしい記憶のひとコマにつながるものだったりします。

上の写真は、私の実家の最寄駅です。駅の陸橋から見える景色が懐かしくて撮りました。

阪急電車とね、市バスが行き交うこの景色がずっとずっと好きでした。

ここでそれを見ながら友だちと何度語り合ったかなあ。家にスッと帰りたくなくて、長い間ここで下を見つめていた、そんな日もありました。

何十年経っても変わらないもの。そこには変わらない思い出もあるんだなあ、と思いました。

横でまたカメラを構えていた息子。彼にもここは幼い頃から何度も通った場所。でも、もうおじいちゃんおばあちゃんはいなくて、「帰る」と言って泊まる京都の家はなくなりました。

少しの間、さみしさを共有した気がしました。

 

 いつも乗っていたバス。

 

 

 

車で送ってもらったときに降ろしてもらっていた、駅の反対側。写真を見て、娘も懐かしいと言いました。そうだね。

 

 

懐かしい風景はまだまだあります。

 鴨川。

御池あたりから北を望む。

こうして見つめながら、ずっと上の方へ歩いていきたい、何度思ったことでしょう。実際歩いたなあ(笑)

 

 

 

夏の賑わいとはうって変わった、川床の出るあたり。さびしげです。

 

 

 三条大橋。

この角度からはほとんど見たことがなかったかも。違って見えました。

 

 

 水辺のゆりかもめ。

冬の風物詩。ちっちゃいけどわかるかなあ。飛んでるのもいるんだけど(^^;)。

幼稚園で働いていたとき、子どもたちと食パンを持ってえさやりによく行きました。楽しかったなあ。

鴨川には数え切れないほどの思い出があります。

 

 

河原町通の三条から四条の間にもたくさん。来るたびに景色は変わっているけど変わらないものもありました。

 甘味の「梅園」

夏の白玉あんみつ氷。冬のあわぜんざい。みたらしだんご。今も変わらないのかな。残念ながら寄れなかったけど、ほんまによぅ行ったなあ。

 

 和装小物の「きねや」さん。

ここは憧れていたお店。外から見るだけで敷居が高い気がして入れませんでした。

でも、今年の初め、新宿伊勢丹の催事でご縁ができ、お茶道具などを購入。今回やっと寄ってみることができました。何にも畏れることはなかったなあ。次回はゆっくり・・・と思うお店のひとつ。

 

 

大好きな京都。

いくら書いても写真を載せても尽きることのない思い出がたくさん。

でも、やっぱりほんとに大切なことは書くのではなく、せめて行間に思いをこめるか、それさえもせずに淡々と思いとともにいるもの。

かなしい気持ちもうれしさもさびしさも、混沌としながら持ち続けたとしても、いつかは時間という魔法が温かいものに変えてくれるでしょう。

その日までどうかしようとせず、日々の暮らしのなかで楽しいことを探して前に進んでいこう。やっとそう思えるようになりました。

 

 

 

両親のお墓のある山から、京都市街を撮ってみました。京都で生まれ育ち、京都で一生を終えていった父を思って、母が選んだ場所。

今はそこで仲良くふたりで大好きな京都のまちを見ているのでしょう。

そして、遠く横浜の私のこともそっと見守ってくれていると思います。

もう大丈夫。青く晴れた空は私のところにも続いているから、さびしくないよ。とりあえず今日は、ね。

 

さあ、もう思い出をたどるのはこれくらいにして。現実は年末の慌ただしさ。がんばらにゃね(^^)。

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錦市場を満喫(^^)

2011年12月16日 | 日々のこと

冬の京都二人旅もいよいよ大詰めです。

向かったのは・・・そう、錦市場です。

 

錦は私たち親子にとっては思い出のいっぱいつまったところ。

帰省で実家にお泊りしていた最終日あたりにいつも母が連れていってくれていたところ。

もっと言うと、私が子どもの頃から両親と「まち(四条烏丸・河原町あたり)に出たら」いつも向かったところ。

ここで買うものはいつもだいたい決まってる。夏だったら、まず京野菜のお店で賀茂茄子、ずいき・・・なんかを買う。

長いずいきを大事に持って帰り、手を黒くさせながらアク抜きしたずいきの皮をむき、かつおのきいたお吸い物仕立てのおつゆに仕立て上げてくれていた母。

それから、鱧の焼いたのをお魚屋さんで。

ほんとは三木鶏卵でだし巻き卵も買いたいのだけど、孫(私の長男)が卵アレルギーだから、一緒のときは両親も我慢してたなあ。

 

 

私は私で、棒麸や壊れたゆばやそれから・・・行きたい、見たいお店がある。

そうそう、なぜか、ガーゼとか手ぬぐいとかも買ってたなあ。安いのにそこに書いてある絵は、筆で書いたようなきれいなお花や情景だった。

あれはどこだろう・・・。

 

歩いてると案の定、息子が「ずいき買って帰ろう」という。あー、あれは夏、残念だけどね。

師走の錦市場は思ったとおり賑わっていて、歳末ムードが漂っていました。でも、まだ年越しとかの気配には早かったような。やっぱり最後の1週間になると、またこの日とは品物だけでなく空気が違ってくるだろうな。

 

 

さて、この日はいつものと別に、目的のお店がありました。

  「麸嘉」(ふうか)さんです。

言わずと知れたお麸のお店。

いろんな生麩が並んでるのを見るのだけでもワクワクします。

迷った末、「あわ麸」を購入。あー、おいしそう・・・♪

 

それから、やっぱり麩饅頭。

ここのはとても弾力があって、笹の香りと青のりの適度な風味がめちゃくちゃおいしい。ほんとにほんとに美味しい。

 

帰ってから撮った写真だけど。

 ちっちゃい箱にワクワク。

 

 実はひとつ食べちゃった(^^;)。

開けるとね、一番上に笹の葉がお布団みたいに乗っていて、のけるとこんな風に5つがピタッと入ってます。食べちゃったけど(笑)。

 

 

でも、この日はもうひとつ買いたいものがありました。 

ここのね、白味噌がとても美味しいと聞いたから。全然知らなかった。

お店の方に聞くと冷凍と冷蔵があるという。「冷凍で売ってる」・・・と聞いていたから、「山利」さんのを購入。

保冷袋を購入して持ち帰りました。

お味は・・・まだ試してないの。これはまた後日ね。

 

 

あれこれ見るだけでも楽しくかなり満喫して立ち去ろうとしたら、息子が気づいて「あ、信三郎だ」って。

 ほんとだ、のれんの端を見よ。

と、もう一度のれん全体を見渡しました。みなさまも戻って見てみてね(^^)。

 

 

このあと、ついふらふらと何軒かのお魚屋さんを覗いて、めざしとね、ししゃもの干物とね、あゆを買う。

 ほらね。あゆの干物。

ぴっかぴかで、とてもきれい。つい目が合っちゃったの。あゆと(笑)

3枚で売ってたけど、5人家族なので・・・ここでもちょっとお願いしてみたら、やった、5枚にして計算して売ってくれました。

やん、もうとってもうれしい。楽しい。

 

 

もっともっと見て歩きたいけど、気がついたらもう端まで来ていて、寺町の錦天満宮が見えたらおしまい。

おしまいは淋しいけど、なんてったって寺町通だから、人混みにまぎれてそんなこと思う隙もなく、とっとと歩いていきました。

ついついゆっくりしちゃって、まずい、これからホテルに寄って、荷物をピックアップして、地下鉄乗り継いで京都駅まで行かなあかん。

 

どうにか新幹線の30分前に京都駅に着き、さて、お弁当を買おう。

私は伊勢丹のSUVACO(スバコ)のお弁当が好き。駅で買うより、京都の仕出し屋さんのお弁当とかロケ弁とかが買えて、楽しくておいしいから。

 

だけど、日曜日の夕方だったせいか、結構売り切れてる。仕方ない。構内で買おう。

改札を抜け、さてどうしよう・・・と思ってると、あれれ、息子とはぐれた。

おーい、どこだよー(汗)

 

見つけてお互いにぷりぷり。

最後は喧嘩しながら新幹線に乗り込み散々(涙)。もう、まったく・・・。

 

 

でもね。ほんとは感謝してました。

きっと思い出いっぱいの錦市場は今年はまだひとりではつらくて、楽しく見たりできなかったと思います。

錦だけでなく、法事もお墓参りも京都のまちの散策も微妙だったかも。

長い付き合いだものね、親子って。まして好きなことが似てるから、一緒に楽しめる比率が大きかったのもよくて。

 

ありがとう。

面と向かっては言えない(言いたくない ^^;)けど、ちょっとこの場をお借りして・・・ありがとう(^^)。

次回もいっしょに・・・いえいえ、いつまでも私もぐすぐすしてません。次回の旅は思い切りひとりを満喫するぞ・・・と心に誓ったのでした。

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