「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「こちらも秋の味覚」

2015年10月03日 | 季節の移ろい・出来事

             
                     60cmは優にある、アコウ(手前)とハマチ

「突然ですが、大物が釣れたので今から持って行きます」と、夕方5時を回った頃、婿殿の携帯から電話が入った。
「それじゃぁそれを肴にイッパイやりますか」と、男同士の美味しい話は決まった。

間もなくやってきた婿殿は、大きなクーラーボックスを両手でヨイショッと抱えている。かなり重そうだ。
開けてみると、これまで見たこともない、なんともグロテスクな大きな魚が横たわっている。
色といい肌模様といい、目玉の大きさと言い、「これって本当に食べられるん?」と訊いてみたくなる容姿の大魚。
その下には、いつも目にする、ハマチが数本と、餌につかったという15センチ級のアジがゴロゴロ。

元来ハマチは出世魚として重宝されるし、刺身の代表格でもある。今回持ってきたのは、ブリの一歩手前のハマチの中では60センチを超える大物の部類である。
そんなハマチが陰に隠れるほどのこの悠然たる大魚。その名を「アコウ」と言うのだそうな。67センチを誇っている。早速ネットで。             

『アコウはハタの仲間で、姿形も美しく、美味で数も少ないことから、昔から香川でとれる 魚の中で最も高級な魚です。 大きな口で、赤みがかった褐色に橙色の斑点、背の ちょっと後ろ寄りのところに大きめの濃い褐色の斑紋があるのが特徴です。岩礁域に すんでいます。漁獲量は年間2t前後、尾数にすれば7,000尾程度と推定されます。一般の店頭に並ぶことはほとんどなく、特に大型のものは高級料理屋に直行です。
栽培漁業センターでは、資源を増やそうと10年以上にわたって種苗生産の研究を行っています。しかしながら、ふ化した仔魚の大きさがタイやヒラメに比べて小さく、口に合う小さな餌を安定的に確保することが難しいなど、課題が多く、なかなか大量に放流できるまでには至っていません。』

ということで、本日の釣果は、料理店に直行すればタンマリのお小遣いになったはずである。それなのに我が家の台所で悪戦苦闘の末、「うまいねー」の一言で片づけられる羽目になったことは、このアコウにとって不幸としか言いようがない。
それにしても美味である。少しクリームがかった白身で、刺身の一切れ一切れが歯に舌にまとわりつく粘りがあって、まさしく高級魚。
寿司ネタにしたらまた一段と味わいを増すに違いない。

秋の味覚の定番「山の幸」とは大きく異なる、「海の幸」の味覚ではあるが、刺身だけでお腹が太るほどの贅沢を味あわせてもらった。
大吟醸の常温がピッタシ合っていた。お代りの焼酎お湯割りも合っていた。大いに満足の秋の夕べ。
国東半島近くまで遠征したという、仲間内の魚釣り。そのご苦労と釣果にカンパイした、のだが・・・。
ただ、婿殿のお酒の強さには、足元にも及ばないジジである

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい