「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「秋の七草罪作り」

2015年11月14日 | 季節の移ろい・出来事

          

2年に1度行われる元の職場OB会。今年はその開催年。何か月前から準備して、総勢35人が集まった。
会の冒頭で先ず、前回開催から今回までの2年間に、お浄土や天国に召された方々のお名前を披露し、ご冥福を祈って黙とうを捧げることから始まる。近年では黙とうを捧げる方の数が増え始めた。特に今年の場合、10人のお名前を読み上げるに至った。2年間に10人である。

一人名前を読み上げるたびに、「エーッ」とか「もぅお」の声が聞こえる。
考えてみれば無理もない。定年退職後に仲間となった方ばかりである。35人中7人の女性が、ある程度平均年齢を下げてはいるものの、高齢者の集まりであることに変わりはない。現役の職場リーダーと工場内幹事を除けば、皆さん60-歳以上。歳に不足はない人たちの集まりである。
今回の最高齢出席は87歳であった。

そんなOB会の記念アルバム作りを任され、あれこれレイアウトを考えてみた。
全部で35人、テーブルは5つ。テーブル毎のスナップ5枚をA―4版に配置すると、微妙な隙間が生じる。
そんな隙間を季節にちなんで秋の七草で埋め合わせすることにした。

女性のテーブルはナデシコで決まり。他はキキョウやオミナエシなど適当にあしらって5つの花の配置は決まった。
ただし、秋の七草をあしらうとはいえ、二つはどうにも使えない。どこに張りつけても気が引ける罪な名前である。
その名は「クズ」と「ススキ」。思い切ってこの人のところかな・・・と並べてはみる。やはりそれは失礼だろう。
最後は自分のいるテーブルに「クズ」をあしらってみる。やはりイヤな感じがする。

ススキも同じようなもの。ススキのような髪の毛のテーブルにススキを配置するのもねー。
季節にちなんだ花を、というアイデアはよかったが、結局、クズとススキは使わず終い。秋の七草ならぬ秋の五草。
これでいいのだ。みんな精一杯働いて、高度成長を支えたいずれ劣らぬ企業戦士たち。疲れが出てきて当たり前。
そうは言いながら、お酒が入ると、昔とちっとも変らぬ「オイッ、おまえ、2年に1度と言わず毎年開け」などと威丈高な先輩も。
「あんたが幹事やる?」とは言わないが、さらりと交わして「また2年先にお会いしましょう」でチョン!

それにしても、秋の七草にはトゲもないのに、トゲのある名前が付けられたものではある。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「祥月命日」 | トップ | 「伝統を背負って」 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
秋の七草ならぬ?? (Takeko)
2015-11-15 04:56:17
ご苦労様、みんなが集まって楽しそう、でもねー幹事は大変なんよね。頭をひねってやれやれ、がんばりーね。
返信する
秋の七草 (ピヨピヨ)
2015-11-15 17:40:36
秋の七草がこんなところでも活躍の場を得たなんて面白いですね。
それも、五草と決められて作成とは素敵です。
場合によっては使えませんよね。
OB会に参加された人からお話を伺いました。
職場の昔からの仲間との絆を深めることができて、羨ましく思います。
幹事さんは大変ですけど、今後も続けてくださいね。


返信する
トゲのある名 (阿貴)
2015-11-15 21:10:51
2年間に10人とは、寂しいことですね。
「ススキ」も「クズ」も、拝読しながらクスッとしましたが、確かに…です。
幹事のお一人にアルバム作り、いろいろありますね。
返信する
takeko さん (yattaro-)
2015-11-15 22:03:42
どういうわけか、幹事の仲間に引き込まれて、ついついあれこれとねー。
ただ、集まった皆さんの笑顔を見るのは楽しいものなんよねー。
返信する
ピヨピヨ さん (yattaro-)
2015-11-15 22:09:22
秋半ばのOB会ですから、つい思いついたのが秋の七草でした。
五草は文句なし、どこにでも配置できるのですが、後の二つはねー。
自分の顔の横に「クズ」と入れるのもちょっとねー。
冗談はともかく、同じ釜の飯を食った仲間の集まり。楽しいです。中にはあのころのまんまという人もいますが・・・。
返信する
阿貴 さん (yattaro-)
2015-11-15 22:15:04
ナデシコ、オミナエシ、キキョウなどは文句なしどこに配置してもサマになります。
ところが、この二つは何処に置いても気の毒な思いでした。
誰かがやらなきゃ始まらないこういった会ですが、いつの間にか、どういうわけか幹事仲間に引き込まれて、あれこれやってしまいます。
力を入れたアルバム作りでしたが、反応はもう一歩のようです。
返信する

コメントを投稿

季節の移ろい・出来事」カテゴリの最新記事