「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「時の移ろい」

2020年08月30日 | つれづれ噺

          
                           つぼみから花開き           実を結ぶ         熟して美味しい食べ頃
              
               やがて実は苞とよもにしおれ        やがて枯れる。そして・・・

8月最後の週末。昨日も今日もやっぱり暑かった。
ジリジリ灼け付くような日差しが容赦なく降り注ぐ。半袖半ズボンでは露出の皮膚が悲鳴を上げそう。
8月最後の里帰りを、目いっぱい楽しもうとする小1の姫孫さんには、そんな日差しなどものの数ではない。
さっさと日傘2本を用意して「じいちゃんお散歩に行こう」と手を取りにくる。エ~ッと思いながらも「まいいか、今のうちだ」と思い直してお付き合い。

いつもと変わり映えせぬレンコン繁る農道をテクテク。彼女には彼女なりの発見があるようだ。
こちらは別になにを考えるでもなく、日傘のお陰をこうむりながら、訊いてくる質問に答えるだけ。
それでも、広がる蓮田を見てみると、ひところより花の数がめっきり減っているのに気付く。その分、花の後にできるハスの実が無数に晩夏の風に揺れている。

ピンクがかったつぼみから純白やピンクの花を咲かせる。その花はどれ一つ違うことなく小さなハスの実を結ぶ。間もなく大きく成長し食べごろを迎える。といっても、小生の子供ころと今は食料事情が大きく異なるので、ハスの実が美味しいなどと言ったら笑われる。でも子供のころには格好の夏のおやつであった。下手をすると、地主さんから叱り飛ばされる。そんな危険を冒してでも食べたいハスの実だった。

そんな美味しいハスの実もやがて大きく開いて硬くなり、時が来れば枯れていく。そして今度はそれが、生け花の花材になったり、油絵のモデルになったりするのである。なかなか面白いハスの花の一生ではある。

時の移ろいと粋なもので、神羅万象みんな成長させ、絶頂期を迎えさせ、やがてしおれさせる摂理を持っている。
お辞めになった総理大臣もいま、時の移ろいを感じておられるのでしょうねぇ。

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