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そもそも島に進化あり 川上和人

著者の本は本書で3冊目だが、今回も期待通りの面白さだった。色々な知識を与えてくれる内容の面白さはもちろんのこと、前作同様、イラストの楽しさ、頻繁に登場するサブカル知識のユーモアなどが満載の絶妙な一冊だ。本書では、島とは何か、島にどうやって生物が流れ着くのか、島という特殊な環境で生物たちがどのように進化していくのか、そしてその生物たちの運命は、と話が進む。そして最後の大団円では、島という舞台の鳥類を研究する学者として、人と自然の関わり、学問のあり方にまで話が及ぶ。楽しくて為になる珠玉の一冊だ。著者の本は図鑑のような本を除く読み物的な本に限ると、あと一冊しか未読がないようだ。もちろんそれを読むのは楽しみだが、その後、似たような本を探すのにはどうしたらいいかが悩ましい。(「そもそも島に進化あり」 川上和人、技術評論社)

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