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相続はおそろしい 平林亮子

様々な「相続」の場面をドラマ風に事例で紹介している本書。事例を読み進めていくうちに、相続の知識が自然と身につくという啓発本だ。仕事柄、多少は知識があるものの、やはり実際にその立場になったらいろいろ慌てるだろうなという心配が常にあって、何となく読んでみた。基本的な入門書なので、新しい知識を得るというよりも、確認のために読んだという側面は強いが、それでも何箇所かアンダーラインなどを引きたくなるところがあったし、最初の「相続と介護」などは、法律の教科書には絶対出てこないようなトラブル事例で、非常に参考になった。巻末に「日ごろの心がけ」が箇条書きになっているのも良い。題名の「おそろしい」が漢字ではなくひらがなになっているのは、正しい知識があれば「それほど怖くない」という著者の気持ちの表れのような気がする。「遺産は少ないほど揉める」とか「怖いのは相続税ではなく遺産分割のトラブル」という刺激的なキャッチフレーズが使われているが、実際は読む人に優しく、いろいろな配慮のできた良い本だと感じた。(「相続はおそろしい」 平林亮子、幻冬舎新書)

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