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読むトポロジー 瀬山士郎

メビウスの帯、クラインの壺といった言葉と共に何となくどういうものかだけは知っているつもりになっている「トポロジー」という概念、もしかしたら安直に理解を深めることができるのではないかと思って読んでみた。最初の読み始めのところはスムーズに読めてこれは期待できるぞと思い、次の一筆書きの部分もじっくり読むことでなるほどそういうことかとすごく面白かったのだが、肝心の「トポロジー」のところにきて急にやはり頭に入ってこなくなってしまった。このままではこれまで通りの挫折だと思い読む速度を落としてみたりしたのだが、どうしても頭の中でイメージできない。おそらく著者は「これ以上簡単には書けません」というレベルで書いてくれているのだろうが、申し訳ないと思いつつ、文字面だけを追うこと数十ページ。何となく分かったつもりというところからほとんど抜け出せなかったけれど、読んでいて知的好奇心が今より少しだけ旺盛だった頃のことを思い出した。収穫としては、また頭の回転の限界を試す意味でこうした本も時々読むようにしたいと思ったことが大きい。(「読むトポロジー」 瀬山士郎、角川文庫)

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