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本屋大賞2022 決定

今年の本屋大賞が「同志少女よ、敵を撃て」に決定。著者のデビュー作というのが信じられないくらい圧倒的な描写とスリリングなストーリーで、私自身もノミネート作品中最も魅了された一冊だった。書評誌にはかなり前から書店員の本書に対する支持が刊行当初から熱烈だったと伝えられていて、今年は本屋大賞の趣旨に合致した受賞だったんだなぁと感じた。ロシアのウクライナ侵攻の真っ只中、自分は「ロシア兵の活躍」という本書の表層が選考において逆風になるかと思ったが、むしろ本書の反戦厭戦のメッセージを評価し、本書の「本当の敵とは何なのか」という問いかけに焦点を当てた選考、変な邪推をしてしまったと反省した。
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