goo

展覧会 坂田一男 捲土重来

東京駅で少し時間があったので立ち寄った展覧会。日本を代表するキュビズムの画家とのこと。膨大な数の作品が展示されていてまずその量に圧倒された。作品の題名を見るとほとんどがただ単純にコンポジション、デッサン、エスキースなどとなっていて、作品も徹頭徹尾キュビズム的なものばかり。どんな画家も時代と共に色々作風が変わったりするのが普通だと思うが、そうしたブレがこの作家にはほとんどないかのようで、それに驚かされた。途中で、明らかに器を描いたと分かる静物画が一枚あってこういう具象画もあるのかと思ったら、モランディの作品。モランディの絵が見られた嬉しさもさることながら、大量の坂田一男の絵にひっそりとモランディの絵を忍ばせたような展示の巧みさが楽しかった。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )