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魔力の胎動 東野圭吾

空想科学ミステリーと銘打った前作「ラプラスの悪魔」の前日談という本書。前日談というよりは、それを補完する様々なエピソードが語られている連作集だ。最初の2作品は、スキーのジャンプ、野球のナックルボーラーが登場する軽めの小編だが、その後からの作品が前作と連動していて、どんどん迫力ある内容になっていく。この作品は前作と合わせて文句なく著者の作品の中でも忘れがたい傑作だと思う。このシリーズ、次があるとするとどんな展開を見せるのか予想もつかないが、是非次を読みたい。(「魔力の胎動」  東野圭吾、角川書店)

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