goo

バリーボンズ 73号HR記念 MLB

これはバリー・ボンズが本塁打シーズン73本の記録を打ち立てた翌年に製作された記念カードの中の1枚である。ボンズの写真の後ろに「73」の文字が見えるが、この数字が「1」になっているものから順に「73」まで、合計73種類のカードが作られた。そうなると、当然それを1~73まで全種類揃えようというコレクターがいる。一方、記録更新の時のフィーバーの記念として1枚くらいは持っていたいというコレクターもいる。後者のコレクターとしては、せっかく持っているのなら「73」の数字のものが欲しいと思う。そうした心理が働くので、この「73」のカードは他の数字のものと比べて格段に入手が困難となる。しかもこのカードはスキャナーの映像では判りにくいが、メタリックな感じのコーティングが施されており、高級感がある。そうした理由で、あまり珍しくなさそうなカードなのだが、結構人気が高いのだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

地学のツボ 鎌田浩毅

オーソドックスな地学に関する解説書だが、判りやすい上にところどころに最新の情報が盛り込まれており、読む方としては新しい発見が随所にあって大変面白かった。特に、数億年をかけてマントルのなかを移動する「ホット・プルーム」「コールド・プルーム」「プルーム・テクトニクス」の話は全く初めて知る内容で、地球の内部で起こっているダイナミズムに驚かされた。それにしても、どうやって数億年単位で起こる、地下数百Kmの変化の様子がここまで具体的に判るのかが不思議だ。最後の方に掲載されている「HR図」はよく見る図だが、太陽の大きさを基準にした恒星の一生の説明も大変判りやすくためになった。古生物の説明のところはバージェス化石群についてどう書かれているか関心があったが、おそらく他に書かなければいけないことが多すぎるからだろうと思うが、ほとんど何も描かれていなかった。地学というのは地質学・古生物学・天文学など実に広い範囲の学問であることが判る。大学受験でも「地学」を選択すると暗記することが多くなるが、高校教育まで「地学」という大きな括りで学ぶというのにはかなり無理があるように改めて感じた。(「地学のツボ」鎌田浩毅、ちくまプリマー新書)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )