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ジーン・メイヤー サイン テニス

男子テニスの往年のスター選手ジーン・メイヤーのサインである。この選手は、今まで紹介してきた選手と違い、シングルス世界ランキングの1位になったことはなく、世界ランキング4位が最高だった選手だ。シングルス14勝、ダブルスで15勝、合計29勝もしているがメジャー大会での優勝はダブルの全仏大会2勝のみである。NY州フラッシングの出身、ナッソー・カウンティのホール・オブ・フェームで、今もNYに住んでいるということで、NYでは随分人気の選手だったようだ。この選手のサインも、テニス選手に良くある、悲しいくらい貧相なサインである。
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iPS細胞~ヒトはどこまで再生できるか 田中幹人

昨年、世紀の大ニュースとして報じられた京都大学山中教授による「ヒトiPS細胞作製」に関する解説本である。大まかに各章の内容をみると、第1章がiPS細胞に関する基礎知識、第2章が山中研究室がヒトiPS細胞作製に成功するまでのドキュメンタリー、第3章がiPS細胞がもたらす再生医療へのインパクト、第4章がiPS細胞研究の課題、第5章がiPSサイン細胞研究が社会にどのようなインパクトをもたらすかの考察、となっている。第1章では、ES細胞とiPS細胞の違い、山中研究室の成果の何が画期的だったのか、などが大変判りやすく解説されている。第2章は「プロジェクトX」のようなドキュメンタリーで、地道な努力・偶然訪れるひらめき・小さな工夫・献身的なチームワークなどの要素が絶妙にミックスされて世界的な成果をあげるまでの8年くらいの道のりが、簡潔かつ要領よく語られている。その中でエピソードとして書かれている「iPS細胞という略称はアップル社の音楽プレーヤーを意識したのか?」という著者の質問に山中教授が「もちろんそうだ」と答える箇所が大変面白かった。第3章は、本書の中では最も専門的で理解しにくい部分であったが、じっくり読めばおぼろげだが何がどうなっているのかは理解できたように思う。将来に関しては、iPS細胞の成果が新薬の開発に画期的な進展をもたらす可能性、iPS細胞の研究の進展が「少子高齢化」「格差拡大」を助長する可能性があることなど、メリット、デメリットが冷静に分析されており、単純な礼賛話になっていない点も大変良かった。(「iPS細胞~ヒトはどこまで再生できるか」田中幹人、日本実業出版社)
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