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セルジオ・ガルシア

今朝、今年の全英オープンが終わった。また惜しくもタイトルを逃してしまったS.ガルシア。まだメジャータイトル未勝利だそうだ。「神の子」と言われるくらいだから、若い頃にいくつかとっているのかと思ったが、そのニックネーム自体が先物買いだったようだ。かれのサインは、少し投げやりな感じがする。以前紹介したタイガー・ウッズのサインと比較するとそれは歴然としている。だたし、それでもガルシアのサインは、現役の男子プロゴルファーの中では、ウッズに次いで人気がある。ファンはまだまだ期待を捨てていないし、今年の the Open は、期待を捨てる必要の無いことを十分に示した大会だったと言えよう。
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そして扉が閉ざされた 岡島二人

密室に閉じこめられた4人の男女。ここはどこなのか?何故ここにいるのか?ここから脱出するにはどうしたらよいのか? 手がかりを与えられないまま、読者は、4人の登場人物達の謎解きに参加する。これらの謎を登場人物の「会話」と「回想」と「若干の行動」だけで破綻無く進めていく作者の技巧は超絶である。但し、技巧といっても、難解で複雑なトリックがある訳ではなく、登場人物がそれぞれの知っている事実を披露し、それを積み重ねることで、論理的に謎が狭まっていく、そのプロセスが見事なのである。よく「4人のうち3人は正直村の住民、1人は嘘つき村の住人。さて嘘つき村の住人は?」といった類のクイズがある。途中でそれを想起させられるが、嘘つき村の住人だって嘘ばかりはつかないだろうし、4人とも正直村の住人だったら、等と考えている内に、全く意外な結末へ。
解説を読むと、本書は「99%の誘拐」「クラインの壺」と並んで、作者の岡島二人の後期傑作三部作と呼ばれているそうだ。これで3部作を読み終えたことになるが、「他の人には書けないだろうなぁ」という点では、本書がベストと思う。(「そして扉が閉ざされた」岡島二人、講談社文庫)
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