みなさん、こんにちは。
上気道付近で聴かれる高調性連続音をストライダーstridorと呼ぶ。
上気道付近の狭窄を示唆するので、緊急な対応が必要である。
その他、胸膜摩擦音pleural friction rubがある。
これは握雪様音であり、雪を踏む時の「きゅ、きゅ」という音が呼吸に合わせて聴取される。
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みなさん、こんにちは。
異常な呼吸音を呼吸副雑音(肺雑音)と呼ぶ。呼吸副雑音には断続性と連続性がある。
その他として、胸膜摩擦音がある。
断続性呼吸副雑音にはクラックルcracklesがある。
細かい高調性のソフトなクラックル音を捻髪音、粗い低調性で大きなクラックル音を水泡音と呼ぶ。
クラックルは、下表のよう . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
胸壁ラトリングの存在は重度の畜痰を示唆する。
声音振盪では、背中を手掌または手刀部で触診しながら、患者に「ひとーつ」などの大きな母音を発声してもらう。
胸水貯留では声音振盪が減弱する。
心尖拍動の触診は必須である。
胸骨正中線から10センチ以上左外側へシフトしているときは、 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
肺の正常打診音は共鳴音である。
胸水貯留部位では濁音となる。
気胸や大きなブラでは鼓音となる。
わずかな胸水貯留を検出するには、打聴診auscultatory percussionを行う。
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みなさん、こんにちは。
呼吸補助筋の発達は慢性呼吸器障害を示唆する。
慢性閉塞性肺疾患では胸鎖乳突筋が発達し、拘束性肺疾患では中斜角筋が発達する。
慢性閉塞性肺疾患が進行すると、呼吸補助筋以外の全身の筋肉は委縮する。
胸郭の視診では、変形や拡大に注意する。
高度 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
CO2ナルコーシス疑いでは、アステリキシス(陰性ミオクローヌス)の有無を評価する。
両手を背屈位で前方へ差し出してもらい、両手首の動きを観察し、振動数の小さいミオクローヌスがあるかをみる。
アステリキシスがあれば、PaCO2がベースラインより15 mmHg以 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
バイタルサインには、血圧、心拍、呼吸、体温、意識レベル、静脈圧、パルスオキシメーター経皮的毛細管酸素飽和度(SpO2)、尿量がある。
一般的にSpO2はSaO2の代用として利用できるため、室内気呼吸下でSpO2が90%のときはPaO2が60 mmHgを示唆する。
それゆえ、SpO2が90%未満のときは低酸素血症を意味する . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
咳の患者の診察時には、咳エチケットとして、サージカルマスクを装着してもらうようにする。
急性疾患では、呼吸状態の観察を迅速に行う。
呼吸補助筋を動員した努力様呼吸は呼吸状態悪化の徴候である。
会話では嗄声の有無も確認する。
呼吸困難が強いために会話ができないようなときは重篤な呼吸障害を . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
慢性閉塞性肺疾患chronic obstructive pulmonary disease (COPD)の診断は遅れているといわれている。
40パック年以上の大量長期喫煙歴のある患者で常に、COPDの可能性を考慮して診察をおこなうべきである。
では、下記のケースをみてみよう。
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