みなさん、こんにちは。
今回は消化管出血についてみていきましょう。
胃からの出血物は7~9mmの細い腸管を通り、その間、何度か糞便と混ざりながら肛門より排泄されます。
血液が胃液と混じり粘稠性黒色化した便が観察されます。
この際、便の性状より胃周辺疾患であるのか、大腸疾患であるのか、また同時に出血量の推 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
肺炎での痰の観察は大切です。
痰の色は下記を示唆します。
鉄錆び色:肺炎双球菌
オレンジジェリー:レジオネラ
レンガ色:肺炎桿菌
緑色:緑膿菌感染症
悪臭痰
嫌気性菌感染症を示唆します。
ただし悪臭痰が認められるのは嫌気性菌感染症の約半数にす . . . 本文を読む
皆さん、こんにちは。
今回は肺がんを見てみましょう。
肺がんのうち原発性のものです。
ほとんどが気管支上皮由来の癌腫です。
肉腫は0.05%を占めるにすぎません。
本項は癌腫について述べます。
肺癌はその生物学的特性から小細胞癌と非小細胞癌とに分けられます。
. . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は肺結核です。
肺結核は結核の中心的病像です。
肺病変は大きく4つの病態に分類できます。
浸潤性肺炎、空洞形成、胸水貯留および粟粒結節です。
結核の最大の特徴は、臨床像の多彩さである。
軽度の発熱や咳、倦怠感、体重減少など、一般に結核は慢性に、緩徐に進行する疾病と理解されています . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は喀痰のグラム染色ですね。
グラム陽性はペプチドグリカン層が厚いので紫色に染まります。
グラム陰性はペプチドグリカン層が薄いので、紫に染まらずに紅くなります。
肺炎の起炎菌として頻度の高い菌群の特徴的なグラム染色塗抹所見は以 . . . 本文を読む
皆さん、こんにちは。
肺炎の症状は、発熱、咳、痰に代表されます。
胸痛や食欲不振、悪寒戦慄、呼吸困難から呼吸不全、ショックへと、肺炎の臨床症状の発現は起炎菌の種類や患者の重症度に応じてきわめて多彩です。
特徴的な臨床所見を示す代表例を以下に示します。
① 肺炎球菌性肺 . . . 本文を読む
皆さん、こんにちは。
W. Oslerの名言の一つに、肺炎は"captain of the men of death"というのがあります。
さまざまな病気で体力とADLが低下した高齢者にとっての肺炎は、寿命を意味することがあります。
肺炎の病歴で肝要な点を以下にまとめました。
① 非定型性肺炎像の患者をみたら、マイコプラズマ肺炎は学校や職 . . . 本文を読む