筋性防御muscle guarding
軽い触診で、腹部9領域の全てに対し筋性防御の有無を確認します。
患者が緊張している場合には随意的な筋性防御をみることがあり、患者をリラックスさせることが必要で、口呼吸で深呼吸をさせ、全身の力を抜いてもらうようにします。
前腕と手を水平にまっすぐ伸ばし、指を閉じて腹部の表面に対して水平に置いて軽くやさ . . . 本文を読む
皆様こんにちは。いつも当ブログをご覧頂きありがとうございます。今回はシリーズの途中ですが、リクエストの多い、沖縄の世界遺産シリーズから「座喜味城跡」をお届けします。ではどうぞ。
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浅めの触診に続いて「深め」の触診を両手重ねで行います。
その場合、患者さんの呼気に合わせて行うとよいでしょう。
図 腹部の触診(深め)
(出典:Bates' Guide to Physical Examination & History Taking)
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腹部の触診を行う際には、まず患者を仰臥位にしてその右側に座り、ゆっくりと開始します。
患者さんに口呼吸をさせるとリラックスできます。
診察にあたっては手指を暖めてから行いましょう。
腹部の触診ではまず、表面を診るために「浅め」とし、症状の有る病巣と思われる場所から離れた部位をより始めて、最後に病巣に至 . . . 本文を読む
腸管の収縮蠕動音(腸蠕動音:グル音)
腸蠕動音の亢進+間欠的腹痛+腹部膨満
→腸閉塞を疑う
金属音metallic sound(長い無音状態に短時間聴取)
→腸閉塞
腸蠕動音の欠如(5分以上聴診)→麻痺性イレウス・腸管アトニー
食後4時間経過 . . . 本文を読む
血管雑音には動脈雑音bruitと静脈コマ音の2種類があります。
動脈雑音bruitは、心雑音に似た音で、やや粗く、楽曲様です。
心雑音が上腹部で聴かれることがありますが、心雑音は心臓の位置で最強音となります。
腎動脈の雑音は、収縮期のみに聴かれるときより、「収縮期+拡張期」の両期で聴かれる場合に、腎血管の狭窄をより疑う根拠となります。
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視診のあとは聴診に移ります。
打診や触診による腸管の運動への影響を受ける前の状態で、腸管の蠕動音を評価するためです。
腹部聴診における聴診器の使い方
聴診器の膜型の面を腹部に軽く当てて聴く
腸管の蠕動音は聴診器を当てる場所に . . . 本文を読む
腹痛患者に斑状皮下出血を認めた場合には、腹腔内で出血が起きていることがあります。
青紫色から黄色に変化することが多いです。
斑状皮下出血の部位に注目して以下に分類します。
左側腹部:Grey-Turner徴候(後腹膜出血が皮下組織へ波及)
→急性出血性膵炎
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腹壁手術創瘢痕があれば注意深く観察しましょう。
不規則な形状・縮小・皺形成→術後感染の既往を示唆
著明な色素沈着→慢性原発性副腎機能低下
バルサルバ手技で限局した腹部膨隆→腹壁瘢痕ヘルニア
静脈の怒張ではその分布状態に注目しましょう。
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腹部の診察は視診から始めます。
まず膨隆の有無に注意します。
腹部全体の膨瘤→5Fを考えます:
腸管ガス(Flatus)
糞便(Feces)
脂肪(Fat)
腹水(Fluid)
胎児(Fetus)
限局した腹部膨隆では部位により以下の病態を考えます。
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