血糖が高くなると免疫機構の障害がみられます。
高血糖は細胞性免疫を低下させるだけでなく、好中球貪食能、細胞内殺菌能、オプソニン活性を低下させます。
血糖コントロールが不良なほど易感染性が高まる傾向になりますが、好中球貪食能については血糖値が250mg/dl以上になると低下します。
末梢神経障害による知覚鈍麻で自覚症状がないまま感染が進行することがあります。
これらにより悪化した感染状態が、さらなる血糖の上昇をきたし、悪循環を引き起こします。
糖尿病ではまた、抗菌薬も効きにくくなります。
高血糖による浸透圧利尿で脱水になると、末梢循環が障害されるので抗菌薬の感染組織への移行が低下します。
さらには、末梢血管障害により抗菌薬の局所感染組織への移行はさらに低下します。
そこが知りたい! 動脈血液ガス 一刀両断! 電子書籍付き (一刀両断! シリーズ) | |
徳田安春 | |
三輪書店 |
待望のシリーズ第三弾!テレビや新聞より早いグローバルな情報や科学的に正確なエビデンスに基づき、サプリなどの宣伝なしの信頼性の高い中立な情報をお届けします。キンドル版「知っておくと役に立つ最新医学2017(ノンフィクション)」こちらいかがでしょうか。
科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。2016年のメルマガまぐまぐ大賞「健康」部門5位に選ばれました。
「こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。
徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。
臨床推論の総論とピットフォールをマンガでサクッと1時間以内に習得できます。エキスパート診断医への一歩を踏み出すことができます。「マンガ臨床推論~めざせスーパージェネラリスト~」こちらも合わせていかがでしょうか。
一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。