「やっと準備できたみたいね。」
粗布都 クリィムねえさんの声がしました。
ブラックリボンの実をたくさんもいで、自分のドレスにしこたまつけると、
「はやく行くわよ。」
と、言いました。
「どこに?」
「パーティに決まってるじゃない!」
粗布都 クリィムねえさんは、
いつも女人国のお姫さまの周りに侍って、
囲われているのでした。
粗布都 クリィムねえさんがウィンクした途端、
黒いリボンの波が押し寄せ、
リボンの先がおんなのこの心臓を突き刺し、
舞踏会のドレス姿になりました。
おねえさんは、リボン狂いなのでした。
おんなのこは、あわてふためきましたが、
「でも、リボンに罪はないわ。」
と、思いました。
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