ある日、おんなのこがリボンの収穫にいそしんでいると、
足を車輪にはさまれました。
「痛ッ!」
それは、女人国のお姫さまの馬車でした。
「リボンちょうだい。」
おんなのこは驚いて答えました。
「リボンは販売していませんわ。だって、わたし
マッチ売りの少女だし。」
「わたし、あたらしいリボンがないと死んでしまうわ。」
お姫さまはそう言って、消えそうでした。
おんなのこは、消えそうなお姫さまがかわいそうになって、
摘みたての白いリボンを差し上げました。
するとお姫さまは、みるみる大きくなって、
火の車に乗って行ってしまいました。
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