真珠子にゅうす

真珠子の公式公開日記。

ねえ、リボンってなんなのさ?

2010-12-18 16:33:52 | おねえさんはリボン狂




リボンたちの接吻中、よく耳を澄ましてみると、「お花になりたい」とか、
「あの人に好かれたい」とか、切ない声がたくさんしました。



おんなのこは、その渦に巻き込まれて、倒れてしました。




「ねえ、リボンってなんなのさ?」



近くで小さな声が聞こえました。



うっすら目を開けてみると、そこには、胸に小さな赤いリボンをつけた

はだかんぼの小さなおんなのこが立っていました。




「え?今、なんて言ったの?」



「だからー、リボンっていったいなんなのさ?」



おんなのこは、カボチャのお尻も脱ぎ捨て、肥大した心臓も放りだして、

彼女のもとに駆け寄りました。




「それ。それだよ。あなたの胸についている、その赤いの。」


「え?これ?これなの?」


「そうだよ!」


「産まれたときからついてるよ!」




「あはははは」




「うふふふふ」





二人は、笑い合いました。









第一話 完
コメント

おんなのこは、その時初めて、リボン同士の接吻を見ました。

2010-12-18 16:33:16 | おねえさんはリボン狂




おんなのこは、その時初めて、リボン同士の接吻を見ました。
コメント

CaCaちゃんは元人魚でした。

2010-12-18 16:32:59 | おねえさんはリボン狂




「そう簡単にはいかないんだよ。」




王女さまがそうつぶやいた途端、

おんなのこのお尻は、大きなカボチャになってしまいました。



大きなカボチャお尻と、ムキ出しの巨大化した心臓を抱えて、


おんなのこは、スカートの中から命からがら逃げ出しました。

そこへ、真っ赤な夜を連れて、ロッキングホースに乗ったCaCaちゃんが


現れました。


CaCaちゃんは、元人魚でした。


「だいじょうぶ。きっとうまくいくわよ。
わたしだって、脚をもらったんだもの。」


そう言ってCaCaちゃんは、

人魚時代の名残の足についたヒレを見せてくれました。


「この馬に乗って行きなさい。」


CaCaちゃんは、ロッキングホースをおんなのこに譲り渡しました。


このロッキングホースは、近所のメリーゴーランドから、一頭捕獲し、


三日月に乗せて、揺れる細工を施した立派なものでした。




「ありがとう。これでなんとか逃げ切るわ。」



「その代わり、あなたのリボンが欲しいの。」



「リボン?・・・いいわよ。」



おんなのこは、自分の髪に留まらせていたリボンたちを

CaCaちゃんの元に飛び立たせました。



「うれしい。」



CaCaちゃんは、その時、初めて微笑み、

目がリボン型になりました。



その時、リボンたちが黒く染まってしまったことが、

おんなのこは、少し気がかりでした。
コメント

そこは、女たちのスカートの中だったのでした。

2010-12-18 16:32:28 | おねえさんはリボン狂
「おまえは、ずっとここに居たのだよ。」


王女さまの首がすっ飛んできて、こう言いました。


おんなのこの心臓は、肥大して胸を飛び出し、

背中に貼り付きました。



「これで、やっとおまえのことがまるわかりだ。


 その心臓が、赤くなれば、おまえは、媚薬を飲んだような気持ちなのだ。
 そして、青くなれば、死にたい気持ち。
 桃色になれば・・・」



そこまで聞くか聞かないかで、おんなのこは、耳をふさぎました。
背中を見ると、おんなのこの心臓はまさに今、綺麗な桃色だったからです。



「こんなところ一刻も早く出なくては・・・。」



おんなのこは、そう決意し、ドレスを脱ぎ始めました。




ずっと森だと思っていたそこは、女たちのスカートの中だったのでした。

木々は女たちの脚で、大地にしっかりと根をおろしていました。



コメント

粗布都 クリィムねえさんの声がしました。

2010-12-18 16:32:05 | おねえさんはリボン狂


「やっと準備できたみたいね。」



粗布都 クリィムねえさんの声がしました。

ブラックリボンの実をたくさんもいで、自分のドレスにしこたまつけると、

「はやく行くわよ。」

と、言いました。


「どこに?」


「パーティに決まってるじゃない!」

粗布都 クリィムねえさんは、

いつも女人国のお姫さまの周りに侍って、

囲われているのでした。



粗布都 クリィムねえさんがウィンクした途端、

黒いリボンの波が押し寄せ、

リボンの先がおんなのこの心臓を突き刺し、

舞踏会のドレス姿になりました。


おねえさんは、リボン狂いなのでした。


おんなのこは、あわてふためきましたが、


「でも、リボンに罪はないわ。」


と、思いました。





コメント

通りすがりの栗鼠のおじさんが

2010-12-18 16:31:27 | おねえさんはリボン狂
「だいじょうぶかい?」


通りすがりの栗鼠のおじさんが

靴を履かせてくれました。


「あ、しぼんできた。」

そこは、ブラックリボンの森と化しました。
コメント

ある日、おんなのこがリボンの収穫にいそしんでいると・・・

2010-12-18 16:31:06 | おねえさんはリボン狂




ある日、おんなのこがリボンの収穫にいそしんでいると、

足を車輪にはさまれました。

「痛ッ!」



それは、女人国のお姫さまの馬車でした。

「リボンちょうだい。」

おんなのこは驚いて答えました。

「リボンは販売していませんわ。だって、わたし

マッチ売りの少女だし。」


「わたし、あたらしいリボンがないと死んでしまうわ。」

お姫さまはそう言って、消えそうでした。


おんなのこは、消えそうなお姫さまがかわいそうになって、

摘みたての白いリボンを差し上げました。

するとお姫さまは、みるみる大きくなって、

火の車に乗って行ってしまいました。



コメント

マッチは要りませんか2

2010-12-18 16:30:38 | おねえさんはリボン狂

おんなのこは、昼間はリボン畑で、汗を流し、

夜は、マッチを売って生計をたてていました。
コメント

マッチは要りませんか?

2010-12-18 16:30:02 | おねえさんはリボン狂
ケーキだと思って近づいてみたら、それは、

おんなのこでした。

おんなのこは森の中でひとり、マッチを売っているのでした。
コメント

森は自分から深くなっていき、

2010-12-18 16:29:32 | おねえさんはリボン狂
あたりは、しーーーーーんとしました。
コメント