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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

タキミシダ(イノモトソウ科)

2020年08月21日 | シダ類
 渓谷沿いの苔の生えた岩壁を好んで生育する常緑性のシダである。葉は単葉で、葉身にははっきりした中肋が無く網目状の脈を形成する。胞子嚢群は浅い溝に埋まるように付き、線形で脈に沿って網目をつくる。大きいものでは長さ20㎝ほどになるらしいが、山梨県のものは個体が小さい。県南部のごく限られた場所に生育しており個体数はかなり少ない。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR) 2017年環境省絶滅危惧ⅠB類(EN)


    令和2年2月 南部町で撮影。


    同日に見た別株


    裏側から透かして見る網目状の葉脈


    令和2年5月 南部町で撮影。まだ幼弱な個体。周辺の円い葉はマメヅタ。


    こちらは成熟しているようだが小さい。根元付近から新しい葉が出始めている。


    成熟して痛み始めている個体。


    裏側に付着した線状のソーラス

 生育地が限られているうえに個体数が少なく、林道工事で消滅したものもあると聞く。これからも生き続けて欲しい貴重なシダである。

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