山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

ピーピーカラ

2012-04-17 19:01:47 | グルメ
 「ピーピーカラ」とは聞いたことのない名前だと思う。その正体は、ノカンゾウの若芽である。何年か前、一戸町の産直で売られていたのを見て、食用になることを初めて知った。町内で探してみると、川沿いの場所などに結構出ている。出始めて何日もなしに大きくなってしまうので、採集する機会が少ない。今日、大野地区の大野川(有家川の支流)の国道近くの場所を覗いてみると、ちょうど食べごろの物が出ていたのでゲット。調理方法は、湯がいて酢味噌で食すのがベターだ。口に含めば、独特の春の香りが漂い、少しぬめりのある触感が何ともいえない。ただ、「ピーピーカラ」という名前の由来については今のところわからない。知っている人があれば教えてほしい。
 なお、ノカンゾウについて言えば、昨年夏、雨飾山に登るため、雨飾荘に泊まった時、夕食の食膳にノカンゾウのつぼみが酢の物で供された。何の料理だかわからないので、宿の者に聞くと「ノカンゾウのつぼみです」という答えだった。夏になって、ノカンゾウが花をつける時期に、そのつぼみも味わってみようと思う。
 写真は、ノカンゾウの若芽=ピーピーカラの酢味噌乗せである。

みみっこもち

2012-04-17 12:24:56 | グルメ
 今日昼前に、おおのキャンパスにある産直施設に寄ったら、「みみっこもち」を売っていたので購入。
 「みみっこもち」はこの地域で作られる伝統的なスイーツである。小麦粉を練って伸ばし、真ん中に味噌に砂糖、クルミの実を加えたものを入れ、餃子のようにふちを閉じる。その形が、耳の形に似ているので「みみっこもち」となったのであろう。ふちを閉じたら熱湯で湯がいて出来上がりだ。中に入れる味噌の味付けは、それぞれの家庭でことなるらしい。甘い物の少ない時代には、貴重な食べ物だったろうと思う。

神室山

2012-04-17 07:53:23 | 山行き
 秋田県南部に神室山(1365㍍)という山がある。昨年(2011年)7月、私たちはこの山に登る機会があった。
 この時の主目的は、前の湯沢市長の鈴木俊夫氏を激励することだったのである。私たちが岩手大学の学生時代、鈴木氏は農学別科に籍を置き、農業問題研究会の部員で、農業の未来を真剣に考える好青年だった。すでに共産党に入党していた私たちは、山形大学で開かれた農学系学生ゼミナール東北ブロック大会の帰りに、鈴木青年に入党を進め決意してもらった経緯がある。その後、彼は湯沢市議、秋田県議などを経て湯沢市長に当選して、共産党員市長として陸前高田市の中里市長ともども大きな注目を集めていた。ところが、合併2回目の前回市長選挙で落選し、次回に再起をめざすと聞いていたので、ぜひ激励をしたいと思っていた。その機会に神室山も登ろうということで出かけてみた。
 前日、秋の宮温泉にある民宿「ケヤキの家」に泊まり、鈴木氏と宿の主(元雄勝町議)と交流を深める。
 翌朝、4時前に起きだし登山口に着き歩き始める。登りは、西ノ又川を行くコースにとる。ガイドブックには木にワイヤーで取り付けられた趣のある吊り橋があるようだったが、現在は鉄骨にワイヤーとなっていた。途中、三十三尋の滝を見て、尾根筋に登る急登。前夜遅くまで酒を飲んだのが効いたのか、運動不足気味なのがたたったのか私の足に痙攣がおきてしまった。やむを得ず速度を落として、やっとの思いでマミヤ平に出る。お花畑なのだそうだが、時期的に花の入れかわり時期で、花は少なかった。
 強烈な日差しの中を、あえぎあえぎ山頂に向かう。登山開始から5時間もかかって、山頂に立った(写真)。
 下山は尾根を下るパノラマコースに向かう。前神室山へ登り返し、振り返ると神室山がどっしりと見える。さらにいくつかのピークを昇り降りし、ザンゲ坂という急坂を下り、3時少し過ぎに登山口に着いた。
 下山後は、秋の宮温泉に戻り、別の民宿で入浴し汗を流して帰路に着いた。
 この近くには虎毛山があるので、総選挙がなければ今年の6月か7月に出かけてみようと思っている。