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1週間の内、月、水、金、日の4日は私が夕食の当番である。火、木、土は義妹で、朝食は妻ということになっている(土曜朝も私)。
岩手では夏の食材にユウガオがある。たいていは油で炒め、南蛮、醤油などで味をつけた炒め物にするにだが、存外ヒッツミに入れると、あのプルンとした食感が何とも言えない。岩手で栽培されているユウガオは細長い形で、かつて前九年合戦の際、厨川柵を守った安倍方がユウガオを柵に並べて兵隊がいるように装ったという言い伝えがある。
知っている人は知っているだろうが、ヒッツミとは小麦粉を捏ねて手でつまむように伸ばして汁に入れた料理である。関東ではスイトンが食べられていたが、群馬の私の生家でも柔らかめに溶いた小麦粉をオタマですくって汁に入れていた。小麦の団子は腰がなく、ネチャネチャした感じだった。岩手のヒッツミ(どこかではトッテナゲともいうらしい)は、耳たぶくらいの固さにした粉をかなり繰り返しこねて、その上で最低でも30分は寝かせたものを使う。しっとりと腰があって、素朴だがとても美味しいと思う。なお、この料理を8月の「新いわて」に掲載しようと考えている。レシピはその際にお知らせする。
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