山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『散り椿』=葉室麟著

2015-09-15 07:24:43 | 読書

葉室麟の『散り椿』を読んだ。かつて一刀流道場の四天王と呼ばれた勘定方の瓜生新兵衛は、上役の不正を訴えて藩を追われた。18年後、妻・篠と死に別れて藩に戻った新兵衛が目の当たりにしたのは、藩主の代替わりにともなう側用人(新兵衛の剣友)と家老の対立であった。そしてこれらのはざまで、妻・篠をめぐる側用人の思いなどが複雑に入り乱れる。秘めた想いを胸に、誠実に生きようと葛藤する人々を描いた作品。中江有理は解説で「『散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていけるのだ』人間の運命を示唆するセリフは、登場人物全てに重ね合わせられる」と書いた。最初に買おうか迷ったが購入して読んでみて得した感じの一冊だった。読んだ本は角川文庫版(2014年12月25日初版)である。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿