「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

「高台寺」(こうだいじ)

2006年03月31日 23時02分56秒 | 古都逍遥「京都篇」
 京都らしいさを探訪するに、最もふさわしいところが高台寺界隈ではなかろうか。祇園をそぞろ歩きながら建仁寺を経て東山安井から高台寺参道へと向かう。八坂の塔、石塀小路、南に下れば二年坂から産寧坂、清水へと。北へ歩を返すと八坂神社、智恩院、三条へと行く。
 私は、最も京都らしい高台寺界隈が好きで、時折、訪れる。特に小雨の日は、石塀小路から高台寺の雨に濡れた石畳の感じが好きである。月形半平太が「春雨じゃ濡れて参ろう」と言った粋な台詞が似合う所だ。
 当寺は、東山霊山の山麓、八坂法観寺の東北にあり、豊臣秀吉の没後、その菩提を弔うために北政所・ねね(秀吉の妻)が慶長11年(1606)に徳川家康の援助を受けて開創した。
 ねねは出家して高台院湖月尼と号し、寛永元年7月(1624)に建仁寺の三和和尚を開山として迎え高台寺と号した。
 現在残っているのは開山堂、霊屋(おたまや)、傘亭、時雨亭、表門、観月台などで重要文化財に指定されている。
 霊屋には秀吉とねね木坐像が安置され、須弥壇や厨子には、華麗な蒔絵が施され、高台寺蒔絵と称され桃山時代の漆工芸術の粋を集めている。見所は多いが開山堂と霊屋を結ぶ階段が龍の背(鱗)に似ていることから「臥龍廊」(がりょうろう)と名づけられている。霊屋から見下ろすと、正に巨大な龍に見える。目立てした白砂に浮かぶ春の枝垂桜、秋の紅葉も絶景だ。

 交通:JR京都駅より市バス、東山安井下車、徒歩約5分。
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