現代ビジネスより転載しました、http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44265
(阿修羅に紹介されていました)
おごれるものは久しからず・・・安倍首相お仲間のネトウヨにまで批判されるとは
よりによって今、お前らまで。ついこの間まで、「大宰相」と安倍総理を持ち上げていたネトウヨたちが「謀反」に走った。取り乱す総理。騒ぎはネットの外、現実の政界まで広がり始めている。
怒り狂う「信者」たち
〈安倍あたまオカシい。完全に歴史を誤った方向に進めた〉
〈マスゴミ批判発言の謝罪とこの件で安倍支持やめるわ。総理辞任しろ、低学歴カス〉
〈安倍が売国奴だと、今の今まで気がつかないで安倍を持ち上げてた〉
〈とりあえず、死ね安倍〉
7月6日、こうした罵詈雑言の数々が、突如、インターネットの掲示板、フェイスブックなどに、いっせいに書き込まれる異常事態が発生した。
そこに書きこまれた、ほぼすべての言葉が、安倍晋三総理を攻撃し、罵倒し、呪っていた。
安倍総理はこれまでネット上では、「横暴な中国や韓国に対し敢然とモノ申し、日本の国益を守る我らが宰相」として、あたかも英雄のように礼賛されることが多かった。そんな空気が、いきなり一変したのである。いったい何が起きたのか。
総理は現在、それでなくても支持率の低下に頭を悩ませている。
自民党議員の舌禍事件などにより、7月6日発表の毎日新聞の世論調査では、「不支持」が43%となり、「支持」の42%を上回った。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう語る。
「今、安倍政権は分岐点にいます。政権が危機を迎える中、自民党の議員たちは、安倍総理のもとにもう一度結集するのか、それとも、新たな総裁候補を立てていくのか、迷い始めている。ここから先、どちらにも転ぶ可能性がある」
そんな中、まるで総理の苦境に追い打ちをかけるかのように、ネットで批判が巻き起こっている。
何がターニングポイントだったか
そもそも安倍総理は、ネットを利用して人気を勝ち得た存在だった。
ネット右翼=ネトウヨたちは、総理の勇ましいタカ派的言動に逐一、狂喜してきた。と同時に、安倍総理も彼らの極端な思想を否定するのではなく、熱烈な支持者として取り込んできた。その蜜月ぶりは、一朝一夕に築かれたものではない。
総理が野党時代、「自民党ネットサポーターズクラブ」(通称ネトサポ)という自民党のボランティア組織への参加をフェイスブックで呼びかけると、多数の参加者が集まった。彼らはネット上で安倍総理に否定的な言動を発見するや、徹底的にそれを批判するという、「安倍親衛隊」の役割を果たしてきたのだ。
安倍氏が総理になってからも、ネトウヨたちは彼を持ち上げ、「安倍総理の功績」といったサイトも作られた。
総理自身もこうした声に気をよくし、フェイスブックで、
〈マスコミ報道との戦いです。私は皆さんと共に戦います〉
と、マスコミ批判を好むネトウヨが喜びそうな言葉を投げかけたり、彼らが頻繁に見ている「まとめサイト」からの引用をフェイスブックに載せたりして、彼らの歓心を買ってきた。
雌伏の時から自分を支えてきたネトウヨ。政治の世界に裏切りは付き物だが、彼らだけは裏切らない。安倍総理はそう信じていたはずだ。
ところが、そんな彼らが、あろうことか安倍総理自身に牙を剥いた。
原因は、7月初旬に世界遺産に登録された、「軍艦島」など日本の近代化産業遺産群をめぐる、韓国との攻防戦だった。
当初は産業遺産群を登録することに賛成していた韓国が、審議直前の土壇場になって、
「遺産群の中にはかつて、日本が韓国人を強制徴用した施設がある」
と、賛成するのを渋った。韓国の強かな交渉に、日本サイドは困惑し、混乱した。結局、最後は日本が折れる形で、
「(遺産では、かつて韓国人が)意思に反して連れてこられ、働かされた」
と認めた上で、登録に漕ぎ着けている。
今度は憎さ百倍
「これにネトウヨたちが激怒しました。外務省は韓国の言いなりになって、審議の場で『forced(強制的に)』という表現を使ってしまった。一部の韓国人が、戦時中の強制連行、強制労働について日本企業に賠償金を請求していますが、これについて日本を不利にすると非難が噴出した」(全国紙政治部記者)
ネトウヨたちの論理では、日韓の間での戦後補償問題は完全に「終わった」ことだ。それを蒸し返して韓国をつけ上がらせる者は、悪党=売国奴にほかならない。それを、よりにもよって我らがヒーローの安倍総理が認めてしまったわけだから、炎上は必至だったのだ。
そもそも、産業遺産群を世界遺産に登録しようという運動は、内閣府によって進められており、この背後には、人気取りを目論んだ安倍総理がいる。それゆえ、遺産群には、安倍総理のお膝下である山口の松下村塾なども入っているわけだ。
しかし、こうした目論見が韓国のいいように利用されてしまったのだから世話はない。ネトウヨたちは怒り狂い、
〈俺はもう安倍は支持しない。自民党も支持しない、あきらめた〉
〈安倍は海外に金バラまいて、いい格好したいだけだ〉
と安倍政権のすべてを否定するようなコメントを書き連ねている。
思いがけない批判噴出に安倍総理は動転した。
「外務省は何をやっているんだ。そもそも、韓国の言い分は無視でいいと指示していたじゃないか。いったい何なんだ」
と声を荒らげたという。だが、燃え盛る「ネット世論」の火の手は、とどまるところを知らない。
このまま批判が収まらなければ、現実の世論や党内にも「延焼」する—危惧した安倍総理は手を打つ。7月7~8日、昭恵夫人とタイミングを合わせ、書斎でフェイスブックを眺める自分の写真を投稿したのだ。
「ネットの意見をキチンと見ています」
というサインだったのだろう。だが努力空しく、
〈世界遺産登録、最悪!〉
といった批判コメントが目立った。
事態はまったく収まる気配を見せない。いわゆる「大炎上」である。
ネットでは、一旦炎上すると、収拾はきわめて難しい。たとえば、マクドナルドの異物混入や、すき家(ゼンショー)の「ブラック企業」問題は、売り上げがガタ落ちするまでネットで叩かれ、今も収まる気配がない。
なまじ、安倍総理がネトウヨの代弁者のような顔をしていただけに、その反動からくる失望と憎しみはきわめて根が深い。
誰もが逃げていく……
こうした事態は、「潮目が変わった」ことを意味する。事実、自民党には、大きな異変が起きている。政権の内部に亀裂が入り始めているのだ。
二階俊博総務会長がその象徴だろう。安倍シンパの自民党議員が勉強会で、「メディアをこらしめろ」と発言した件について、自分は関係ないという顔で記者に向かって、
「大きい党だから中にはいろんな発言をする人もいます。みなさん、気を悪くしないでください。必要があれば(事件の)責任者から話を聞く」
と言った。老獪な二階氏は、自分は安倍グループのような輩とは違いますよと、記者たちに遠回しなアピールをしたのだ。
さらに安倍総理の最側近、菅義偉官房長官すら、
「もう、トラブルシューティングに疲れ果てた」
と愚痴をこぼしているという。地方選を取り仕切る菅氏は、9月に行われる岩手県知事選でも、選挙を監督しなければならないが、すでに自民党の候補が不利との観測が出ている。総理とその幇間議員たちの尻拭いはもうたくさん、というのが菅氏のホンネなのだ。
こうした逆風に、安倍総理は、世論、党の支持を取り付けるため、様々に画策している。
「一番の目玉は、北朝鮮の拉致被害者である横田めぐみさんの娘、キム・ウンギョン(幼名ヘギョン)さんを、日本に招くというもの。安倍総理自身が羽田空港に出向き、自分が乗った車で、(めぐみさんの両親)横田滋さん夫妻が乗った車を先導するという演出も準備しているそうです」(前出・官邸スタッフ)
しかし、それは弥縫策というものだ。
党内のゴタゴタの結果、安倍政権は、7月中旬には、安保法制の成立のため、「禁じ手」とされてきた強行採決という手段を取らざるを得なくなっている。このまま無理矢理に安保法制を通せば、これまで以上に批判が噴出し、支持率の低下は止まらないだろう。
おごれるものは久しからず——権力者は、頂点に立った瞬間から転落を始める。それが世の理である。
「週刊現代」2015年7月25日・8月1日合併号より
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◆ これは本当に良かったです。彼らも騙されていることに、とうとう気づきました。
やらされて踊らされていることに、とうとう気づいてしまいました。彼らの怒りは本物です。これはアベバカチンの魔法が解けてなくなってしまったことを、意味します。
裏工作で彼らを騙していたのです。彼らは本当にアベバカチンを心底信じて疑わず、ネットでの正義の声に被せるように嫌がらせをしていたのに、ここにきて、とうとう彼らは騙されていたのは、自分たちそのものだったことに、気づいたのです。彼らも本当は、良い国に住みたいと願うだけの人たちだったようですね。
アベの美女軍団はその後どうしているでしょうか?「凛々しいあべしんぞうさま」などとフェイスブックに載せていた、やらせの美女軍団は、まだ仰せの通りにやっているのでしょうか?笑。北朝鮮そのものでしたね。彼女たちはお店が儲かれば何でもするんでしょうね。戦争になっても、関係ないとでも思っているのでしょうか?
これで、国民の反撃は、もっともっと盛り上がるでしょう。いろんな声があっても、今はひとつにならないといけないですね。アベバカチンだけでなく、政治家にうんとお灸をすえなければ、いけないのです。偽物政府だけでなく、偽物議員たちが国会には沢山いますからね。
国民を騙して大儲けしている議員も、片棒を担いでいる大企業にも反旗が及ぶでしょう。
そして最近のあちこちのコメントを見ていると、天皇家のしてきたことを調べて知っている人がずっと増えてきているのです。そういうことにも、目覚めてきているのです。
日本はちゃぶ台返しが、世界のちゃぶ台返しが、きっと来るでしょう。