アイリス あいりす 

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手作りのお弁当 ≪NO.60≫

2012-11-01 11:44:45 | 日記
今、日本のお弁当が外国でも、注目されているようですね。

古くて、新しいお弁当についてですが、
最近、友人からある人を紹介されました。
 
私の家の近くにお店を出した方です。

仕出し弁当をやっていて、この秋も近くの幼稚園の
おかあさんから、重箱が届き、20個注文があったといわれて、
私は、本当におどろきました。
そして、私の中学時代の運動会を思いだしたのでした。


中学の時、家族のこない友人2人を誘って、家族と一緒に、
お昼を食べました。

友人の一人が、折り詰の弁当を開いたのをみて、
中身のきれいさに、わたしは「おかあさんは、何をしている
人なの?」と聞きました。

彼女は、それには答えずに「食べてもいいよ」って
お弁当を差し出したので、ひとつつまんで、食べました。

いままで、味わったことのない、高級な味でした。

お返しに「食べて」と私のお弁当を差し出すと、
彼女は、鳥の空揚げをつまんで食べ、「おいしい!」
というのです。

「えっ?これって、普通でしょ? あなたのお弁当の方が、、」
と言おうとすると、
彼女は遮るように、「こっちの方が、絶対に美味しいから!」
と私のお弁当の美味しさを譲らないのです。
そして、何故だか目を潤ませていたのです。


後から、もう一人の友人に、「彼女のおかあさんは、
仕事しているから、いつも、仕出し屋のお弁当なのよ。」
と、こっそり教えてもらいました。

それで、彼女の事を理解できました。

彼女は、お母さんが仕事をして、忙しいのもわかっていたで
しょう。
それでも、子供にとっては、運動会は特別な日なのです。
毎年の仕出し弁当は、きっと辛かったのですね。
お母さんの大変さは、わかっていても、お母さんの愛情を
そういう日こそ、味わいたかったのだと、思います。


子供にとって、お母さんの傷つくことは、言えないのです。

この話と似たような経験で、とびきりのお金持ちの娘さんが、
手作りのケーキをする私に、自分の作ったケーキをくれたこ
とが、ありました。
私は、勝手にその娘さんはおかあさんから、教えてもらった
のかと、思っていたら、「母は作ったことが、ありません」
といいました。

そして、美味しいのは手作りのケーキだと、やはり言うので
す。

彼女もやはり、愛情のこもったケーキに何かを感じる人だっ
たようです。

テレビでは、どこのスイ―ツが美味しいだとか、本を開けば
特集していますね。

私も色々経験をして、結局は家庭で作る料理やケーキには、
なぜかホットするものを感じると思うようになりました。

だから、手づくりの物を頂くと、うれしいのは言うまでも
ありません。









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