もっともタフなフィールド・ワーカーが、もっとも東南アジアらしい地域を描いた、東南アジア書の最重要、最高傑作、と声を大にしていいたいが……。
うーむ。あまりにも専門的。
抽象的な論議ばかりの著作、外の世界(アメリカや日本)の影響を論じた著作、そんな本よりも具体的な自然や人びとの生活を描いた、本書のような著作こそは、ほんとうに東南アジアを知るために重要である。
と、いうことはわかっている。
それに、この筆者・古川久雄は、文献渉猟にも強く、清濁あわせのみ、本書が扱うムラユ世界の湿地ばかりではなく、火山島や珊瑚礁の島、デルタのプランテーションや都市の姿も見て歩いている研究者だ。
そんなわけで、本書こそは、もっとも東南アジアらしい地域を描いた書物であるのだが。
やはり読みづらい。
筆者はけっして読みにくい文章を書く研究者ではないのだが。
本書の扱う範囲よりももっと広く東南アジアを見聞している人であるから、まだまだ一般の読者向けの内容を書ける人だと思うのだが。
めこんの桑原社長あたりが、一般向けの本を書かせることはできないのでしょうか?
とはいうものの、スマトラ・カリマンタン、それにマレーシアの熱帯林、マングローブ、海域の自然・生態・生業のイメージをつかむには最適。
写真を多用した本は多いが、漁撈や農耕の技術をほんとうに理解して書かれた本は少ない。
がまんしてしっかり読むべし。
うーむ。あまりにも専門的。
抽象的な論議ばかりの著作、外の世界(アメリカや日本)の影響を論じた著作、そんな本よりも具体的な自然や人びとの生活を描いた、本書のような著作こそは、ほんとうに東南アジアを知るために重要である。
と、いうことはわかっている。
それに、この筆者・古川久雄は、文献渉猟にも強く、清濁あわせのみ、本書が扱うムラユ世界の湿地ばかりではなく、火山島や珊瑚礁の島、デルタのプランテーションや都市の姿も見て歩いている研究者だ。
そんなわけで、本書こそは、もっとも東南アジアらしい地域を描いた書物であるのだが。
やはり読みづらい。
筆者はけっして読みにくい文章を書く研究者ではないのだが。
本書の扱う範囲よりももっと広く東南アジアを見聞している人であるから、まだまだ一般の読者向けの内容を書ける人だと思うのだが。
めこんの桑原社長あたりが、一般向けの本を書かせることはできないのでしょうか?
とはいうものの、スマトラ・カリマンタン、それにマレーシアの熱帯林、マングローブ、海域の自然・生態・生業のイメージをつかむには最適。
写真を多用した本は多いが、漁撈や農耕の技術をほんとうに理解して書かれた本は少ない。
がまんしてしっかり読むべし。