◎末松太平事務所(二・二六事件異聞)◎ 

末松太平(1905~1993)。
陸軍士官学校(39期)卒。陸軍大尉。二・二六事件に連座。禁錮4年&免官。

◎「末松事務所」本日開設◎

2006年01月18日 | 末松建比古

◎2006年1月18日。
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◎二・二六関係者の便宜を図る為に「末松太平事務所」を、本日開設致しました。

◎事務所開設の主旨は「二・二六事件」の記憶を、継続させるためです。
・・・既に、事件から65年以上の歳月が過ぎ、生存する事件関係者は、僅かになりました。
事件関係の「法要」は、毎年2回行われています。2月26日、7月12日。東京都港区・麻布賢崇寺。
法要の御案内や報告も、当プログに掲載する予定です。
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末松太平という人物を知らない方のために、先ずは「人物紹介」から・・・。

★資料/人物紹介★・・・・・・・・・・
《松岡英夫著「歴史と現在」1975年・田畑書店刊》
「末松さんの名著『私の昭和史』が出たのは、もう十数年になる。この本を読んで大きな感銘を受けた私は(中略)以来、極めて親しい交わりを結ぶことになった。/末松さんの後半生は結局二・二六事件の意味を背負って過ごすことになる。いつか末松サンが私に『私は二・二六事件で死んだ仲間を代表して生きているものと思っている。だから、あれが元青年将校の生活か、などと批判されるようなことがあっては、死んだ仲間に申し訳ない』と語ったことがある。/このことや、そのほかいろんなことを考え合わせて、二・二六事件を語る人は、末松さんが最適任者だと思う。」
・・・紹介。そして「松岡英夫氏と末松太平の対談」。対談の内容は いつか機会を見てご紹介したい。

★資料/人物紹介★・・・・・・・・・・
《保阪正康著「昭和史 忘れ得ぬ証言者たち」2004年・講談社文庫》
「すえまつたへい 1905~1993年。福岡生れ。陸士卒。西田税を知り青年将校運動に関係。27年(昭和2年)少尉。/青森の歩兵第五連隊配属。陸軍戸山学校に甲種学生として派遣され、青年将校らと民間右翼の『郷詩会』に参加。/二・二六事件では青森連隊の大尉で直接参加しなかったが支援運動で免官となり、禁錮四年の刑に服す」
《同書「第1章・歴史に生きる実像」から》
「眉毛が濃く、意志の強い眼光、そして会話の合間合間にも時に視線は鋭くなる。口調は穏やかだが、許す者と許さざる者とを明確に区別している。末松太平という旧軍人は、そう表現する以外にないほど、姿勢のはっきりした人物であった。/末松という名を聞いて、今や昭和史の中にすぐ位置づけられる人はそれほど多くはない。だが、二・二六事件を戦後においてなお語った人物で、これほど青年将校の心情を判りやすく説明した者はいない。/末松は、やはり昭和史研究家として名高い高橋正衛の助力を得て、『私の昭和史』という名著を残したが、この書は二・二六事件に至るまでの青年将校の動きを明確に示してくれている。」
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・・・ということで 先ずは「事務所開設のご挨拶」とさせていただきました。
皆様も お気軽に「談話」をお寄せ下さい。
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