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「標準ソフトウエア工学教科書」を作ってみたいと思います その12 2.7

2011-10-09 22:47:58 | 土日シリーズ
シリーズ「標準ソフトウエア工学教科書」を作ってみたいと思います

今回は「2.7 アジャイル、特にスクラム」です。




■2.7 アジャイル、特にスクラム

 前回、少し書きましたが、今まであげてきたソフトウエアの開発モデルは、基本的には、開発する内容や要求が、極端に変わらないものでした。

 しかし、現代の社会においては、状況が劇的に変わり、要望もそれにつれて大きく変わることがあります。極端な場合、真逆にすらなります。

 たとえば、フリーソフト。昔は、「ビジネスに使うな!」という指示があったほどです。
 90年代前半までは、まだそうだったと思います。
 今、そんなことをいう人はいません。むしろ、ApacheやTomcatを「使え」という指示です。
 真逆です。
 たしか、2000年ごろか、それくらいかに、大きく逆転したと思います。



 現在、真逆化?していることといえば、ケータイの私物でしょうか?
 いままでビジネスで私物をつかうとか、考えられなかったけど、
 あと数年たてば、あたりまえになるかもしれません。
 自分のケータイを会社でつかうことが・・・




 ここまで大きな変化でなくても、最近は要望は時々刻々と変化します。
 開発期間中でさえ、「あ、この高速処理は、新しいハードになったから、いらなくなったよ」とか、「今開発中のシステム、会社の部門を再編するから、業務フロー変わるよ!」といった、大きな仕様変更が起こりえます。

 そのような事態に対応するには、今までのような、要求を固定化するようなやり方ではだめです。もっと要求を短期間に、俊敏に変えられるやり方でないとだめです。
 その要求の変化に「俊敏に」対応できるのが、アジャイルです。

 アジャイルには、XP、SCRUMなど、いろいろあります。
 今回は、SCRUM(スクラム)を見てみます。




 SURUMの説明としては、

http://www.mountaingoatsoftware.com/system/asset/file/195/RedistributableIntroToScrum_JA.ppt

 にみんなが使える?PowerPointのプレゼンテーションがあります。

 今回は、そこの図を使います。こんなかんじ


 まず、いろいろな要求、図だと、「ギフト包装」とか「クーポン」とか「キャンセル」とか「返品」とか。これらを、「プロダクトバックログ」として記録しておきます。
「クーポン」が2つあるように、すでに記録された要求に、追加、修正されることもあります。

 さて、それら要求されていることを、どのようにして開発していくか?
ということですが、まず、開発期間を、2~4週のスプリントという期間
に分けます。そして、その中でやることをプログラムバックログから
取り出して(例では「返品」を取り出しています)、スプリントゴールと
します。

 そのスプリントゴールを細分化して、スプリントバックログとし、
 朝、朝会をして、今日やることを、そのスプリントバックログから
取り出し、一日のうちに、その課題を行う(24時間のループ)

 ということを繰り返します。

 こんなかんじで、時々刻々と要求が変わると、時々刻々とバックログも変わり、
それに対応してやることも変わっていくというわけです。




 このようにして、要求にアジャイルに対応する方法論がではじめています。


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