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「フリー」を読む その3 第二章

2011-10-10 11:42:11 | コピーされるほど儲かるシステム!
祝祭日は、

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
http://www.amazon.co.jp/dp/4140814047


を読んでいきたいと思います。

前回、「第一章」だったので、今回は、

第二章 「フリー」入門
-非常に誤解されている言葉の早わかり講座-

です。




■フリーとは何で、どのように作用するのか

・フリーの定義
  フランス語、スペイン語、イタリア語
   →自由と無料は別の単語
    自由:ラテン語のliberから
    無料:ラテン語のgratis(ありがという)から

  英語
   →自由と無料の2つ意味:オープンソフトウエアの世界も
    ルーツはfriendと同じ
      →奴隷に対し、同じ氏族の自由な一員
    無償で与えるという意味は1585年に登場
      →費用からの自由

  奴隷からの自由と費用からの自由の意味がある
   →本書は費用からの自由の意味




■100万種類のフリー
・商売で使われる無料には多くの意味がある
  →いろいろなビジネスモデル
    ・無料とうたいながら、本当はそうでない
       一つ買えば、もうひとつタダ
       無料サンプル、お試し無料→解約しにくく
       補完的商品:無料の商品→有料の商品
    ・三社間取引
       広告収入で運営されるメディアの世界
    ・新しいモデルを象徴する、真の無料
    ・ギフトエコノミー(贈与経済)
   これらフリーは4種類に大別
    ・2つは古くからある→進化
    ・残り2つはデジタル経済とともに登場

・これらを一歩下がってみると、1つの事象のバリエーション
  →商品から商品、人から人へのお金の移動、
   現在と将来の間でのお金の移動
   非貨幣経済の市場への出入り
     →内部相互補助




■内部相互補助
・いくつかのやり方がある
   ・有料商品で無料商品をカバーする
   ・将来の支払いが現在の無料をカバーする
   ・有料利用者が無料利用者をカバーする
 →その中で、フリーのビジネスモデルは大きく4種類

・フリー1:直接的内部経済
 無料:他のものを買ってみようと思わせる商品
 無料対象者:結局はみんなが、何らかの方法で喜んで金を払う
 例:DVDを1枚買えば、2枚目はタダ
   キングジレットの方法

・フリー2:三者間市場
 無料:コンテンツ、サービス、ソフト
 無料対象者:誰でも
 例:すべてのメディアの基本

・フリー3:フリーミアム
 無料:有料のプレミアム版に対する基本版
 無料対象者:基本版のユーザー
 例:Webにおけるビジネスとして一般的
   →ベンチャーキャピタリストのフレッド・ウィルソンの造語

・フリー4:非貨幣経済
 無料:対価を期待せずに人々があげるものすべて
 無料対象者:誰でも
 例:
   ・贈与経済:ウィキペディアなど
   ・無償の労働:ランキング投票など
   ・不正コピー




■日常生活に見られるフリー
・複数のモデルの要素を持つ例もある

・政府のサービスは内部相互補助の特殊形態
   税金とサービスは間接的




■第三の価格
・無料以下、マイナス
  →お金をもらえる:割引、キャッシュバック
  →本当はただでもらったお金ではないが
   消費者はしばしばそう考えて行動をする

・ダンアリエール
 「予想通りに不合理-行動経済学者が明かす「あなたがそれをえらぶわけ」」
 →朗読の対価
   半分の学生:10ドル払う気があるか
   もう半分の学生:10ドルもらったら、聞く気があるか

     ↓その後

   朗読の短い、中くらい、長いバージョンを聴くとして
  払った学生:長い朗読ほど、多くのお金を「払う気がある」
  もらった学生:長い朗読ほど、多くのお金を「もらわないと」聞く気しない

・賢い会社は通常のお金の流れを逆にする
 →起業家が価格について想像的に考えることで生まれた

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