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「標準ソフトウエア工学教科書」を作ってみたいと思います その10 2.5

2011-10-02 18:55:04 | 土日シリーズ

シリーズ「標準ソフトウエア工学教科書」を作ってみたいと思います

今回は「2.5 反復型モデル」です。




2.5 反復型モデル

 前回、ウォーターフォールモデルの問題点として、

・問題点1
 要求仕様を満たすような設計・実装は、実現できないような場合、設計・実装の段階になるまでわかりません。

・問題点2
 ウォーターフォールでは、開発が完了するまで、実際にシステムを稼動して利益を得ることができません。

 ということをあげました。そして、その解決方法として、インクリメンタルモデルをあげたのですが、この問題点として

・問題点3
 すでに稼動しているサブシステムがある場合、新規サブシステムはそれに拘束される。

をあげました。

 今回は、別の問題解決方法、反復型(繰り返し)モデルをあげます




 ウォーターフォールでは、まず、全体の要求分析が終わってから、次の設計工程に行きました。反復型では、そうではなく、

1.まずは、絶対必要な機能をあげ、分析します
2.その必要部分の設計、実装をしてリリースします
3.まだできていない機能のうち、必要な機能を分析します
4.2に戻る

こうすると、ずっと、2→3→4→2→3・・・・と繰り返します。
そして、いつか、全機能がそろって、完成します。

こういうやり方です。

 なお、このやり方を、ぐるぐる回っているのでスパイラルという人もいますが、
スパイラルモデルとは、このモデルではない、ちゃんとしたモデルをベームという
人が提唱しています。情報処理試験等で、スパイラルモデルといった場合は、
そのベームの提案したほうをさします。

 一般の人が普通の会話で言う場合は、反復型、ベームの提唱したもの、どちらも
ある場合がありますね。




 これは、問題点1を解決しています。必要部分を先に実装して、早期に確認しています。
 問題点3も解決しています。
 全体の必要部分を先に全部作ってしまうため、その部分で、インターフェースの整合性を
とってしまうからです。

 問題点2は、作り方によります。必要部分を使うだけで利益を得られれば、解決したことになりますし、そうでない場合は・・・

 そこで、どういう順番で、何を作るか?ということが重要になります。
 それを空気を読んでいろいろできるようにしたのが、アジャイルのスクラムで、それについては、2回先で触れますが、その前に、先ほど出てきたベームのスパイラルモデルについて説明します。

 
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