なぜ、Cは組み込みで、Javaはエンタープライズなの？

に近いことを聞かれたので、ちょこっと、解説してみる・・・

■ギョーカイのお仕事の分け方

まずは、役割で分ける方法がある

　・プロジェクトマネージャー
　・SE
　・プログラマ
　・PMO(補助）→最近出てきた
　・テスター→SEさんから分けることも（専業を使って）

ほかにシステムの用途で分けるものがある

　　組み込み；
　　　ソフトウェアをコンピューター（PC,汎用、ワークステーション以外）に「組み込ん」で、
　　　使うもの。主にマイコンに入れるものを指すが、PLCを除くのが多い
　　　→PLCは、制御屋さん（盤屋さん）が担当し、コンピューターの人ではない人が行う。
　　　　これにより、工場はSE、PGを使うより、大幅なコストダウンが行える。

　　エンタープライズ系
　　　ソフトウェアをコンピューター（PC,汎用、ワークステーション）に入れて使うもの全般
　　　主に、会社（金融、流通などなど）で使う
　　　WebをとくにWeb系として分ける（エンタープライズ系と並列に）するかなあ・・？
　　　この中に入るのかなあ？微妙

　　ゲーム系

　　　：
　　　：

　　このほかにも、あるけど、まあいいや


SE,PGに関しては、さらに、言語で分けることもある
　　　Java
　　　C
　　　PHP
　　　Python：さいきんある


■お題

で、ここで

　　　Javaのエンタープライズ系は多い
　　　Cの組み込み系は多い

でも、組み合わせ的に考えれば存在するはずの

　　　Javaの組み込み系は少ない
　　　Cのエンタープライズ系は？

なのは、なぜ？という疑問


■理由：

・Javaで組み込みが少ない理由

　Javaを動かすのには、Javaのランタイムが必要（JRE)。だけど、そもそもマイコンにJREが入れられない
　また、JREを入れてしまうと、GPIOのメモリー操作がそのままではできないし。
　メモリ解放のときにストップザーワールドされてしまうと、システムが止まってしまう＝リアルタイム処理はできない

と、障害が多すぎるので、わざわざ使うことはない

ただし、Raspberry Piを使う場合、
　Javaのランタイムは入っている
　ファイル操作でGPIOの値を変えられるので、JavaでGPIOを操作できる
なので、ストップザワールドしない程度のシステムなら、組める。
教育用にはこれでOKだけど、普通はJREすら入れないのに、Raspberry PiのOS入れるの？ってことになる。

・Cのエンタープライズ系は

　あるけど、用途が限られる。
　高速処理を求められる通信系が絡む場合は、ｃだとランタイムを使わないので
　いいということで、ありえるんだけど（金融系などである）、

　Javaなどに比べると、計算処理を書いたりするのに、いろいろ書かないといけなかったりで、
　書きやすくはない（コーディング量が多い）

→この結果、のこりの「Cは組み込みで、Javaはエンタープライズ」ということになる。