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ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

Winnyに限らず、そもそも「ファイルを共有」して、セキュリティが保てるだろうか。。。

2009-01-22 20:14:34 | Weblog

ファイル共有ソフトWinnyの作者、改めて無罪を主張
http://slashdot.jp/yro/09/01/20/1359247.shtml

で、(以下斜体は上記サイトより引用)

Winnyによる情報漏洩問題などに対応したい語っている

とあるが、そもそも、Winnyに限らず、「ファイルを共有」して、情報漏洩を防げるのであろうか?




 情報を共有しようとする場合、データベースが使われる。

 データベースなら、データを1事実1か所にまとめられるので、このデータベースにセキュリティをかけ、ネットワークにもセキュリティをかけて、クライアント側にデータを残さなければ、サーバーの(データベースの)データを共有でき、かつセキュリティが保てる。

 これが、ファイルになってしまい、ダウンロードして、みんなが私有してしまうと、同じセキュリティをかけることは難しい。




 仮にファイルを私有したとしても、(共有でなく)自分だけが占有しているのであれば、暗号化によって、対応できる。

 たとえば、
   ・アプリケーションがファイルを保存するときは、公開鍵で暗号化
   ・読み込むときは、秘密鍵で復号化する

 としよう。この場合、ほかの人に転送するには、
   ・その人の公開鍵を取得し
   ・相手に送ろうとするファイルを公開鍵で暗号化、保存
   ・相手は秘密鍵で復号化する

 とすれば、意図しない第三者がファイルを入手しても、秘密鍵がない限り復号できないので(そして秘密鍵を第三者に渡すことはないから)、見られることはない。めでたしめでたし。




 でも、ファイルを共有するとしたら、暗号化はできない。みんなが見えないと・・
 とすると、ふつーのファイルをふつーにコピーするっていうことになる。

 このばあい、もちろん、悪い人がいたら、結局機密情報は広まってしまうし、もし、悪い人じゃなくっても、自分の知らないうちに、だれかに(=暴露ウイルス含む)情報が暴露されてしまったら、やっぱり機密情報が広まってしまう。




 つまり、IPAなどが「Winnyは危ないですよ」とかいっても、会社のデータを自分のパソコンに何の暗号化も施さなければ、結局、データは暴露されてしまう。
 なんたって、IPA自体がWinnyの被害を受けているのだから。

 本当に機密データを保護したいと考えるのであれば、IPAは、この前書いたローカルSaaSのような、アプリとデータをサーバーに集中させ、ブラウザベースで処理するか、暗号化して保存するようなアプリを推進したほうが、筋がいいと思う。


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